(政治)

1)今週の話題はこれ以外にないという感じ。昨年スピニャクという高級ジムを経営していた男が、要人をあつめて幼児売春グループを形成していたと逮捕されました。その捜査過程でその事件を担当していた裁判官がホモとわかり、この事件を担当するのにふさわしくないと解任されたおまけもありましたが、この事件に関連して国会議員がそのパーティに参加していたと報道されました。
また野党第1党(UDI)の党首が、そのパーティで少女を暴行したと訴えられました。ところがそれを訴えた女性(そのころは未成年)が今週、新聞社とのインタビューで今まで言ってきたことはすべて嘘でしたと言明。(新聞には嘘、嘘、嘘、嘘すべて嘘でしたとしつこく書かれていた)
しかし新聞テレビに連日出ていて、マジな顔をして会見してきた人間が、これだけ突如豹変するとは。政治の世界?は恐ろしい。
もちろん、彼女の言うように本当に嘘だった可能性はあるが、普通の娘さんがすべての筋書きを書けるわけが無いから、今までの話は本当なのだが、金をもらって(あるいは脅かされて)嘘だったで話を終わらせるストーリーにするとも考えられます。
彼女は翌日逮捕されています。さてどうなるのか?
新聞に投書があって、「これは恐ろしいことだ。裁判官の前であれだけ堂々と嘘をつけるなんて。もっとも国際社会でもアメリカはイラクに大量殺戮兵器があると嘘を流しつづけた例があるが」 言えてる。

2)ペルー最南端チリとの国境の町タクナにある空軍基地が拡張されている衛星写真が発表されました。ペルー側ではチリはスパイかと怒っています。(写真はイスラエル企業が商売として撮影したものをチリに販売)タクナで旧軍人がチリ領事館の前に集まって騒ぎチリ国旗を燃やしました。でもチリ側ではペルーの動きに一喜一憂する気配はまったくありません。
ところでペルー人が仕事を探しにチリに来ると言うのはもうこの数年來のことです。首都サンティアゴのお手伝いさんの中に占めるペルー人の割合はかなりのものですし、私の仕事の関連でもバス会社で力仕事をやっているペルー人はたくさんいます。今週チリ大手バス会社に行った時、聞きましたが、タイヤを倉庫から運んだりする仕事をしているのは半数以上ペルー人とか。
チリの失業率も下がらず、政府は苦戦していますが、安い人手がペルーから入れば、事業主としてはそっちを使いたくなるでしょうし・・・。