(一般)

1) カトリック問題
とうとう検察の手が直接、カトリックに入りました。チリのカトリック教会の中心はサンティアゴ中央にあるカテドラルと呼ばれる大聖堂です。古い時代ではサン・フランシスコ教会がチリの宗教の中心でした。それはペドロ・デ・バルディヴィアがフランシスコ会のメンバーだったからです。あっ、チリの風には関係ないか?今でもその教会は残っています。
さてそのカテドラル教会にチリのトップの大司教がいますが、彼の右腕の神父が今回、年少児への性的暴行で逮捕されました。チリ大統領が大聖堂を訪問すると彼が入り口から祭壇の前の席に案内します。それほどの地位にあった人間です。 ところで新聞に掲載された神父の写真と殺人事件の犯人を比べるとどっちが悪人か判断をしにくい気がします。
彼らは人前で神の教えを説きながら、そこから外れると犯罪に走るわけですね。
まだあります。南部のテムコとビジャリカで教会事務所に警察の手が入りました。同じ犯罪に関し、警察が書類を要求した所、教会側が拒否したので家宅捜索になったもの。
ローマ法王が年初、チリを訪問した時、新聞記者に「証拠を持ってこい、噂だけで話をするな」と高飛車でしたが、これだけ全チリのカトリック組織に犯罪者が巣くっているのが明らかになると自分の管理が不行き届きでしたと辞任すべきではないでしょうか? 
明日の月曜日16日は聖女カルメンの祝日ですが、もうカトリックのお祝いなんてする人は激減でしょうね。3連休で郊外に出て行く人は喜んでいるかな?
2) マプチェ問題
ピニェラ政府は警察軍のレベルをあげ(例えば装備・器具を更新)マプチェグループの攻撃に備えるとしましたが、今週2か所で攻撃があり、数台の重機が全焼、一軒の家屋も燃えました。但しこれらの火事で死傷者は出ていません。近くに置かれたパンフレットで、われわれの先導役マチを犯罪者扱いするなとクレームしています。
少し前、警察が彼らのグループを警戒する動きの中で、偽情報を扱うシステムを開発し、嘘のデータを流した事件がありましたが、その時の警察軍長官(先日、辞任しました)が一番上から指示・応援をしていた疑いが強くなり検察に出頭するよう指示受けた様子。長官も現職の間は強いが、辞めればただの一市民ですからね。
3) 移民
各地から移民が来ていますが、ハイチからが際立っています。その彼らが本国に送付した金額がそれを示しています。2010年にチリからハイチに送られた金額は9万ドルでした。それが昨年2017年には9230万ドルになっています。1000倍ですよ。