(政治)

1) バチェレット
先週の大雨洪水で大きな被害をだしたトコピジャ地区を訪問し、被害者の援護を約束。その町と近くのアントファガスタ市を結ぶ道路は1週間後の今日、やっと開通しました。
彼女はその後サルバドールとメキシコに飛んで両国政府と相互援助の話し合いをしました。いつも付き合うチリ経営者グループは今回は遠慮しますと同行を拒否したらしい。
先週の政府・与党の大会議で彼女が発表した「約束を守って行動する」施策に対し、与党の一つのキリスト教民主党DCはなんだか納得しないようなコメントを発表。政府・与党内で衝突を起こしました。他の党から「いやなら出て行けばよいのだが、出ていっても幸運は待っていないよ」と反発の声。
これらの状況を見た政治評論家は、「DCは党の理論からし共産党と組めるわけはないから、与党内に留まるべきではない」とするだけでなく、このまま3法の改革案を実施すれば、次の選挙で前大統領ピニェラが勝っかもしれないが、取り返しのつかないほどのダメージをチリに残すだろうとの厳しい苦言を呈しました。
今週、新閣僚の内務・大蔵大臣は公約の契約を一気に実現することはできないとし、徐々に進めていくことを約束しました。野党側から、その方が信用できると評価されました。 何でもバチェレットと内務大臣の会話が潤滑ではないと言われますが、彼女が選んだのですからね。それとも彼女は気が向かなかったが、他の人の強い推薦(指示)があったから?
また2016年予算について野党側から「政府の提案する計画が実行できるとはとても思えない。例えば新税法が機能して85億ドルが計上されても、新教育法にかかる経費は95億ドルだろうから、その差はほかの事業に悪影響となる。つまり実行不可能だろう」  
ところでバチェレットを支持するとする層が先週は26%と発表されましたが、今週の調査ではそれが22%に落ち、過去最悪を更新中。もうチリにいたくないからバチェレットは外遊するのではないでしょうか。
その他の世論調査ですが、機関のどれを信用できるかと言う調査で、悪い方からの3つは国会、司法そして政府でした。良い方の3つはマスコミ、教会、会社(経営者)でした。 チリではマスコミは市民の信頼を受けているわけですね。今週、日本の原発再開がチリでも報じらえました。原発を止めると電力不足から日本は大混乱になると日本のマスコミで報道されていましたが、間違いだったようですね。福島の事故は終焉に向けて手が打たれていると言う報道も間違いだったようですね。じゃ、今、電気が足りているのになぜ原発が必要なのでしょう。誰かに原発稼働が必要なのでしょうね。1974年成立の電源3法案で、原発からの税収の一部がその地方の市町村に渡されると言うのが原因でしょうか。それとも日本が原発を他国に売りに行く時に、日本に動いている原発がないとセールスの迫力がなくなるからかな。