(政治)

1) バチェレット
ペルー開催の太平洋同盟サミットに出席のため外遊。メキシコ、コロンビア、ペルーとチリがその加盟国です。メキシコやコロンビアの国内事情は最悪で、ペルーも大統領の支持率がわずか10%台と言う低落です。その中では混乱続くチリがまだましと言うイメージになります。
ペルーが明確にボリビアの海問題でボリビア側に立ったのでバチェレットはペルーのウマラと個別面談を避けたという話もあります。
そういえばボリビアの副大統領がチリを突然訪問し、テレビカメラに向かってモラレス大統領はチリとの国際問題を持ち出さなくても国民の高い支持を受けているとコメントしました。モラレスはコカの葉の栽培を農民に許すからかな?
コロンビアもコカインの生産が最近急増しているそうです。
会議の後、彼女は慌てて帰国しサッカー場に向かいました。

チリ国内では、いつもと同じ政治家の汚職問題、彼女の息子夫婦の農地売買問題などが新聞を賑わしました。
しかし気になったのは国会議員が選挙投票の義務制度を提案したことです。チリでは選挙の投票は義務制度でしたが、それを民主主義の原則通り、国会で採決し自主投票に変更しました。もう軍事政権の時のようなやり方はしないと言うわけです。それを数年もしないうちに同じ国会議員が義務制に戻そうとしています。与党側はこのまま投票者数が減少していけば、民主主義が守られないと言うのですが、自分たちのやっていることが一般市民に見放されていると言うことに目をつぶって強制的な選挙をさせようとするのは勘違いも甚だしい。与党が自分たちの失う票が野党に行くと恐れるのはわかるが野党のほうも規律のとれた体制ではなく、次回の選挙は過去最低の投票率が見込まれます。もし義務制に戻れば、私はそれに逆らって白紙投票します。
しかし時間と金をかけて新制度にした国会が、同じ道を逆戻りするために再度無駄なお金と時間をかけるなんて許せませんね。そういう議員を全部次の選挙で落としたいです。
先年の学生運動で名を上げた運動家が議員に何人か当選しましたが、彼らがまた国会議員の報酬を下げるように提案しています。議員の一部から私たちの収入はサッカー選手より低いと言う声がありますが、信じられないレベルの発言。 
2) 教育問題
教員ストは1か月過ぎてまだ継続です。新教育大臣は私と話し合いを持ちたいならまずストを収束してくださいと組合に呼びかけたら、軽くバカにされました。
さて金曜日、また教員のデモがありました。その集合地点に現れた教員組合の代表をデモ隊の一部が暴力で排除。それは政府と話し合いをしようとするグループとあくまでも闘争を継続したいグループが力で対決した模様。彼はデモに参加できず共産党本部に姿を消しました。
一部の市町村はスト参加教員の給料を減額して支給し始めましたが、来月は全員の懐に影響するとか。安い給料に文句をつけている彼らの手取りはさらに下がりますね。
ストを続ける公立学校から私立の学校に転校する児童が増えてきています。先月だけで1500人とか。教育の無償化とかレベルアップと言う政府の方針はどこに行くのかな?