(一般)

1) 北部の土石流
もちろん問題は解決せず、空気汚染などの違った問題が重なっています。行方不明の数ですが、3週間前に災害が起こった直後、消防局が行方不明者数を98名と発表しました。政府はそれは大げさだとし20数名にしました。日に日にそれが増えて100名を突破。政府のエラーは明白です。さらに笑ってしまうのは、いや怒ってしまうのは内閣庁の副大臣が行方不明者の名前を明らかにしないのはなぜかと聞かれ、問題を拡大しないための当然の処置と回答。家族や知人から警察などに行方不明者の名前が届けられたらそれをすぐに発表し、後日その人が現れれば取り消せばよいだけで、不明者の名簿を公表しない政府にはあきれてしまう。
先年の大地震でも行方不明者が多数出て、その中にはそれ以来まったく音沙汰のない人間も多くいますが(死体が発見されていないので死亡確認もない)今回も同じことが起こるでしょうね。 
奇跡のような例もあります。ある家が全部濁流に流されました。その中にいた主婦は水の中でも台所のガスボンベにつかまりました。そしてなんと20キロ下流で、救出され、現在入院中ですが命に別条はないとか。 
まだ膝までぬかるんでいる地区があるらしい。電気・水・道路がどこまで回復しているのか明白な数字はありません。4千人と言われる兵隊が復興の最前線で奮闘中とか。
日曜日にチャニャラル地区で抗議デモがありました。区長が来て説明しても住民は納得せず交通を遮断する実力行使。水・電気・下水の問題も大きな進展がなく、学校は5月まで閉まったままとか。やっぱり説得するには数字が必要ですね。
2) 南部の火事
もう合計で1万ヘクタールも燃えていますが、最初に火が出たとき、その消火に当たった消防夫の話では1−2日で消火できる、燃えるのは4−5ヘクタールだろうと考えたそうです。(消火作業は昼間だけ)ところが翌日、問題が出ました。それはその地区の消防夫とヘリコプターなどの消火器具がほとんど北のバルパライソの消火作業のために送られており、その地区には人も用具も足りなかったらしい。それが大火災になった原因とか。これは???ですね。