(政治)

1) 後3ヶ月の地方選挙、後17ヶ月の大統領選挙がこれからの中心話題でしょうね。
   さて次期の大統領選挙の世論調査で、今回も野党のピニェラが圧倒的な強さで首位を堅持しました。彼の人気は32%、2位は前大統領のラゴス(19%)3位は社会党のインスルサで11%。これでは勝負にもなりませんね。この傾向はもうかれこれ1年も継続ですから、与党連合の終焉を予告しているわけでしょう。
これに対抗する与党側の切り札はラゴス前大統領です。在任中は評判の良かった彼ですが、任期が終わった途端に化けの皮がはがれ始め、現政権の抱える問題の大半は彼がまいた種となっています。多額の選挙対策費用をどこかから盗み出すのを彼が始めたわけです。したがって与党支持層の中でも彼には首を振らない人間が多く、ピニェラに勝てそうにはありません。彼は人気回復の切り札として現政権を批判しはじめましたが、これでは内部統制が崩れてしまう。
   結局、与党の第1党のDCは中道で左翼の社会党と会派を共にするのは難しく、逆に社会党の中では、チャベスカストロと組んだ真の左翼を目指すグループが連合政権からの離脱を図っているわけですね。
その他の候補はほとんど泡沫候補といえるほどです。この大差はピニェラが素晴らしいというよりバチェレット(与党)がだらしないということになります。

2) 同じ調査でバチェレット政権を支持するは40%、しないは43%でした。
   苦しい生活の続く一般市民に「歯を食いしばって生活するべきです」とある大臣がコメントしたら、さすがに反発を食らいましたね。与党の中からも「これでは選挙に勝てないから、何とか甘い汁も用意しろ」と声が出ています。税金の下げるのは良い手でしょうか?
   バチェレット批判が特に強いのはサンティアゴを含む首都圏です。