(政治)

1)こんなこともあるのですね。中米、コスタ・リカのチリ大使館で殺人事件。なにしろその大使館を警備するコスタ・リカ警察の人間が通常勤務として、機関銃を手にして入館。そして領事など大使館員を射殺したあと自殺してしまったのですから、大騒ぎ。
しかし何故その品行方正と言われる警官がこれだけの事件を起こさなければならなかったのか、今ひとつはっきりしていません。他の職場に変更させられたのを根に持ったと言うのと、チリ大使館の人間とうまく行っていなかったと言うコメントもありましたが、それでこの大事件を起こす理由にはならないと思うのですが。
さらに当日、事件直前、彼は自宅に戻って昼食を取っています。家族の証言ではとくにおかしな様子は無かったとか。じゃ、大使館についてから突然、殺意を抱いたのでしょうか?それはありえないですよね。
それから事件直後彼は自殺しているのですが、大使館に入ってすぐに射殺をはじめ、3人を射殺してから彼も自殺を図っているのに(犯人の死亡は何時間か後らしい)、事件発生後何時間もたってから、警察隊が大使館に突入したのはおかしいと思いますがどうでしょう。当然すぐに突入すべきだったと私は思っています。
その日、チリ内務大臣が同大使館を訪問しており、そのため、チリ大使も同大使館にいなかったらしい。逆にいうと、同席していれば、彼らも射殺されていた可能性が高い。さらに言えば、犯人は大使を殺すために行動に出てその他の人間は巻き添えになったとも考えられる。
それなら当日行動を起こさず、翌日にまわせばよいとも考えられるが、犯人の心理として殺人のために大使館に入ったとすれば、冷静に判断する能力を失っていたのかもしれない。事件から何日かたっても依然なぞが多い事件だ。

2)ピノチェットの長男が留置所に
しかしその親のピノチェットの不正蓄財問題が大ニュースになったと思ったら、今度は長男。彼の場合は盗難車のナンバープレートを入れ替え不正に売買していたと言うものやっぱり風が変わってきているわけですね、以前なら、ピノチェット父の睨みで表に出なかった事件でしょう。 まだまだありそうですね。

3)外相のペルー訪問中止
ペルーが突然、国境を接しているタクナ・アリカでの水域を変更してほしいとチリに申し入れてきていますが、チリは国境、領海に関してペルーと懸案事項はないと突っぱねています。もちろんペルーはボリビアとチリの海問題を見ながら、問題を複雑にすること、ボリビアを助けることによって自国の立場を守る基本方針の通り、とにかくチリとの間に問題があることを世界に認知してもらおうとしているのでしょう。
で、チリ外相は、ペルー訪問を自粛することで、リマ政府に抗議しているわけでしょう。

4)チリ人の30%人は政治に興味を持っていない。
結構ショッキングな数字が報道されました。その根拠はチリ人で年齢に達して選挙をする資格のあるのは1050万人。そのうち選挙登録をしているのは795万人。つまり255万人が選挙登録を行っていない。さらに最近の選挙で白票を入れたのが18万人、無効投票が39万人。で、まじめに投票したのは選挙資格者の70%になると言うわけです。でも日本なんか50%くらいの投票率の選挙もざらにあるからチリの政治熱が低すぎると言うのは当たっていませんね。でも次回選挙には、私は初めて無効投票をするつもりですが・・