チリの風 その1005 2022年8月15日ー21日

火曜日・水曜日と雨が降りましたが、金・土・日と週末はバッチリ晴れました。梅に似たアーモンドの白い花が咲き始めました。
今週の山あるきは雪と氷に出会いました。雨の次の日だったので、夜の低温で道が凍っていて滑りやすくて泣きました。4時間半歩きましたがその凍った地区でどう転ばないように歩くか苦しみました。何回か転びましたが、ケガをしないで無事なところに着くとほっとしました。
もちろん、マラソン練習も平日10キロ、日曜日は仲間と走りました。寒くなかったので冬になってから初めて半そでシャツでした。
そして久しぶりに、土曜日にサッカー教室。参加者は10数名でした。その日の最高気温は26度と厳しい日ざしでしたが、楽しく練習しました。
それから何と今日の日曜日にガイドの仕事をしました。
最後にガイドをしたのは2年前の3月です。コロナ問題で観光客が来なくなりましたからね、

ちゃんと仕事が出来ました。まだ現役と言うのが確認できてうれしいです。
いつも言うように幸せな毎日です。

(政治)

1)ボリッチ動向
南部のニュブレとマウレ州を汽車で訪問しました。鉄道の充実を図るとしました。今までの大統領も同じことを言いましたが誰も出来ませんでした。
犯罪の抑制を図り市民の安全の確保したいとコメントしました。具体的に何か出来るのでしょうか。
2)新憲法
投票日が近づいていますが、全く盛り上がりません。今日の新聞に9月5日と言う特集記事が大きく掲載されました。それは9月4日の投票の次にの日と言うことです。
賛否の結果で社会がどう動くかの予想です。
しかし新聞に「投票はノーが望ましい。その方がチリの歩く道を良くする」とされました。新憲法委員会は国民の大多数の支持を得られる新憲法を作成する機会を失ったとされました。
憲法委員会のメンバーに責任があるとするわけです。

さてモネダ宮殿の前を歩いたら、新憲法の本が無料で配布されていました。一冊もらって持ってきましたが、内容を確認するのは大変な仕事です。
9月4日の投票の日に45000人の警官が2700か所の投票所を警備するとか。犯罪グループが投票所を襲うと言うのは想像できませんが、投票の結果が、否決となれば共産党新左翼などの賛成派が道路に出て警官と対決することはありそうです。

3)国会議員
78名を選抜して麻薬テストを実施します。もし陽性が出ればその議員はどうするのかな?辞任ですか。

(経済)

1)新税制
 マルセル大蔵大臣は新法案を発表しました。所得税やマインのローヤルティ税とかです。そのローヤルティは現行の39%を40%に上げるだけで、噂されていた50%を越えることはなかったので経営者陣はほっと一安心とか。まだ動きがあるかもしれませんが。

2)銅価格と為替
1ポンド当たり3.65ドルと先週と同じ。にも拘らずペソは対ドルで940ペソと大きく落ち込みました。新聞にインフレ、国の財務・国債などの情況が影響したとされました。
しかし1週間前とほとんど数字は変わっていないのに急にペソ安になるのは何か他の理由があるのでしょうね。

(一般)

1)マプチェ問題
 先週1カ所で13台の車が放火されたと書きましたが、今週はそれが16台になりました。トラック・重機などの合計です。つまりマプチェ問題は継続ではなく拡大と言うことになります。しかしいつも同じことを書きますがd、それだけの大規模集団が行動しているのにどうして警察・陸軍はそれを察知・抑制が出来ないのでしょうか。
 特別州として軍隊を派遣する地区に新しくリオス州を入れるはずでしたが、政府はそれを取り消しました。その件に関し社会党の党首が モネダ宮殿で内務大臣と面談し話し合ったとか。もちろん、社会党はどうして市民の安全を約束する方針を取らないのかとクレームしたのでしょうね。
 内務大臣はニッコリ笑って市民の安全は私たちの目標ですと回答したはず。何それ?そのリオス州で暴行事件が大きくなっています。
 マプチェの過激組織CAMのリーダーが木材盗伐に関し、「ここは私たちの領土です。盗伐ではなく自分たちの森林を自分たちが運用しています」
 与野党ともに困惑・憤りです。もちろんチリが独立した時、その地方はチリの領土でなく、その後、チリがかってにそこへ入り込み、マプチェを殺して自分たちの領土にした事は歴史上の事実です。北海道はアイヌの領土だったと言う感じです。新憲法では先住民の権利が書かれていますが、複数国家としてもそれを運営するのは不可能でしょうね。
2)コロナ問題
 今週の新規患者数は先週よりかなり少なくなった日がありました。と書くと収まって来たのかと思われますが、陽性率は先週と同じ15%ほどで、数字が下がったのはPCR検査数が減少したからです。
 さてボリッチは市民の行動を抑える規制は全くしていません。今まで2年間無かった大型コンサートがどんどん始まりそうです。ただそのコンサートの参加者数を抑えると言うコメントが出ています。何万人も入場させないでそれを少なくすると言うことですね。厚生大臣は室内なら75%、屋外なら収容人数の85%をマックスにするとしました。
 それが急に出たので、コンサートの入場券を買った人に影響が出そうです。払い戻しではすみませんね。
 逆にプロサッカーの試合の入場者数が少なすぎるのでもうすこし増やしてほしいと言う依頼が出ました。この先、コンサート同じように観客数が大きく増えそうです。
 そんな簡単なことを最後の段階で変更すると言うのは新厚生大臣のレベルの低さを感じさせます。
 生活の通常化とコロナ抑制の動きのバランスを捜すわけです。
 ボリッチとピニェラの考え方は大きく違いますね。どっちが良いのかな?
3)不法建築
 不法建設と言うと公共の土地に掘っ立て小屋を建てると言う感じですが、今週、北部のアントファガスタで起きた事件はかなり違います。
 不法建築VIPかな。それは2階建ての豪華な住居でした。同市の市長が警察の手を借りて、重機を持ち込み、その建物を崩壊しました。
 それがなんとその不法建築物は社会党関係者が建てていたとか。多分、国・州の誰かとコンタクトして許可を取った(黙って見過ごす約束)のでしょうか。
 いつも思いますが、政治家は右も左もせこいですね。その社会党関係者を裁判にしてほしい。
4)犯罪の増加
 中央市場はサンティアゴの観光場所としてほとんどの観光客が訪れるところです
 私もガイドとしてその中のレストランで頻繁に食事をしました。ところがコロナ問題で外人観光客は来なくなり、その地区の治安が急速に悪化してチリ人客も遠のくと市場の多くの店が閉まっています。オーナーにすればどうすればまた元に戻るのかと歯ぎしりでしょうね。チリの悲しい実態です。
5)ラヂオ放送
 今週はチリでラヂオの放送が始まって100年記念の週でした。その番組の中で特に思い出される番組として1973年の軍事革命が起きたとき、アジェンデ大統領がラヂオの番組で「これが私が皆さんに送る最後のメッセージです」としたこととか。確かにショックな放送ですね。

(スポーツ)

1)サッカー
 今週はいつものリーグ戦はお休みで、チリカップ戦が行われました。1部と2部リーグが争うカップで、今週でベスト8のチームが決まりました。
 その中にカトリカがいます。しかし何とコロコロはまさかの敗退、もう一つのチリ大学は明日の月曜日に試合が予定されています。


以上