チリの風  その922  2021年1月11日―17日

暑い日が続いています。昨年は珍しいほどの高温でしたが、今年もそれが継続中。雨は全く降らず、乾燥しきっています。
さて7週間かかった私の住居のリフォームがやっと終了。騒音とほこりの苦しみが終わりです。週末は、嫁さんと二人で掃除に追われました。ほこりまみれだったので家具・衣服とかが元に戻るのは少し時間がかかりそうです。ところである日、4人の職人さんを近くのレストランに招待してランチを一緒に取りました。私を入れたその5人の国籍は・・・ペルー人二人、ボリビア人一人、ハイチ人一人それに私。チリ人は一人もいませんでした???
そして仕事の話が来ました。この先、どうなるかな?
スポーツは続けています。 

(政治)

1)ピニェラ動向
 世論調査で彼を支持するという人が19%になりました。毎回少しづつ増えています。
 バルパライソ州のキリプエの山火事を心配するとモネダ宮殿で彼はコメントしました。すでに3500ヘクタールが燃え、11軒の家屋が焼失しました。まだまだ各地で火事が増えそうです。悲しいのはその火事の原因が放火と言われていることです。

2)国会
 話題になっているのはTPP11問題と妊娠中絶法案です。妊娠中絶法案は隣国アルゼンチンで先日成立し、熱狂的な国民のお祝いがありましたが、チリではそれほど盛り上がっていません。さぁどうなるでしょう。
さて選挙のある4月に近づいていますが、今一つ盛り上がりません。どの州・区に誰が立候補したかなど基本的な事実がちゃんと報道されていません。ただところどころ情報が出ます。例えば首都圏のマイプ区では与党の区長が再選を狙うのに対し、野党側が5人の候補者を立てているとされていますが、そこは選挙前から与党現職が勝ちますね。今年末の大統領選挙に関しては与党側のプロビンシア区長マテイが前国立銀行総裁に関し、彼は金持ちを狙った政策をとるつもりだと嫌がらせ。右も左も同志争いは苛烈です。
3)日チ協定
 日本とチリの間で、海底ケーブルや5Gと言った情報通信分野に関する覚書が調印されました。どんどん覚書が拡大してほしいもの。

(経済)

1)銅価格と為替
  銅価格はポンド当たり3.62ドルと高値安定。為替は不思議なことにドルが強くなり1ドル735ペソで閉めました。一時1ドル750ペソになりそうな雰囲気もありました。

(一般)

1)コロナ問題
 半年前のピークに近づいています。毎日4000人ほどの新規患者がでています。厚生省は病院に緊急病棟の病床を35%増やしてほしいと要請しました。このままいくと全首都圏、もしくは一部の区は週日自宅待機の最悪状況になりそうです。今週は約9万人分のワクチンが着きましたが、それでは少なすぎるし、ワクチンをうった病院関係者が発病したケースも出てワクチンがすべてを救うというわけにはいきません。新聞の論調に都市閉鎖が病気の拡散の抑制効力を持つと政府は考え実行しているが、それが住民にどういう影響を与えているかも検討してほしいと出ました。
 で、今週から、週末に関し、新条件です。それはサンティアゴの場合は外出禁止ですが、朝7時から8時半まで二日とも許可なしに外に出て散歩・マラソンなどが可能になりました。それを利用して私は外に出ましたが、確かに何人もの人がマラソン・散歩を楽しんでいました。
2)マプチェ問題
この問題もいつまで続くのか分かりません。先日私服警官PDIが射殺されたラ・アラウカニア州のテムクイクイ地区に800人という大量の警官が入り、麻薬組織を調べていますが、そのグループは単なるピストル以上の重火器を所有し、警察との銃撃戦を全く恐れもしないで実行しています。地域住民が、ほとんどマプチェですが、その犯罪組織を退けるというより政府・警察の動きに反対するという感じだとか。2年前の理由不明の警察官のマプチェ青年射殺事件がその背景になるのでしょうか。林業会社の重機や家屋への放火が継続です。

(スポーツ)

1)サッカー
  国内リーグ戦
  首位カトリカ、2位カレラは変わらず勝ち点の差は6.ただしカレラは1試合少ないです。注目のコロコロは日曜日チリ大学と対戦、チリでの最も話題になる対戦ですが、もちろん観客はなくプレーされました。試合は引き分けで両チームともに面目を保ちました。コロコロは下から3番目ですが、下位のチームとの差は少ないのに試合数の差は多いので、いつ逆転されるかわかりません。現在最下位はコキンボでコロコロより4試合少なく勝ち点の差は4点です。
  南米カップ
  準決勝に進出のコキンボはホームの試合をパラグアイでアルゼンチンのチームと対戦、第3国でホームの試合をするというのは理解に苦しみますが、南米サッカー協会がチリはコロナ問題でおかしいと判断したわけですね。さてその試合は0対0の引き分けだったので、今週、敵地の試合で1対1など引き分けでも得点が入ればコキンボの勝ちになります。で、その結果は・・残念2対4で惨敗。これで国内リーグ戦に集中できますが、今は最下位です。チリ代表チーム監督のルエダは母国コロンビアの代表監督に就任、チリぼ監督はまだ決まらず空席、もう少しすると今年度のワールドカップ南米予選が開始されますが。
2)ダカールラリー
  世界大会でチリの選手が活躍するのは素晴らしい、いや珍しいですが、今年のラリーではロペスが軽4輪部門で優勝しました。昨年は3位、1昨年には優勝していますから、完全に世界のトップクラスということが証明されています。


以上