(一般)

1) 詩人パラの死去
今週の最大の話題でした。彼はチリだけでなくスペイン始め幾つもの国で文化賞を受賞し、ラテンアメリカのトップクラスの詩人でした。ノーベル賞の声もかかったようです。彼は常に「反詩人」と呼ばれていましたが。それは通常の正当な詩人ではないと言う意味です。もっとも私のスペイン語の能力では、どれが正統派でどこが反詩人なのか分かりません。彼は103歳でした。
彼のミサはサンティアゴのカテドラルで行われ、バチェレットもピニェラも参加していました。それほど国を挙げての追悼の式になりました。
2) ローム法王
急にニュースから消えましたが、マスコミが見捨てたか、カトリックの方から嫌味な報道は控えてほしいと申し出があったかでしょう。
しかし昔ならローマ法王は秘密に包まれ、法王個人の情報は出なかったのですが、今のように報道が進むと細部まで漏れてきます。
ローマ法王が南米の仕事を終えてローマに帰る便の中で同乗の記者団と面談しました。彼の方から「申し訳ないことをした。許してほしい」と話し出しました。それは神父による性的暴行事件で被害者に証拠を出せと言ったのは私の誤りだったとしたわけです。そこで記者の方からそれならオソルノ司教の問題で、あなたは証拠を出せと言われたのはエラーですかと確認されると、急に言葉をスペイン語からイタリア語に替え、私は彼は無実と信じていると以前と同じスタンスに戻り、許してほしいとの言葉が消えました。 
それを見ていて、なんやこいつたいしたことないなと思いましたが、バチカン内でもきっと揉めていると思います。そんなことは全然漏れていませんが。
3) 黄熱病
ブラジルで高熱病が流行り死者を出していますので、ブラジル入国にはそれの予防注射が必要です。チリのバケーションシーズンが始まり、チリ人観光客が多くブラジルを訪問しますから、急に黄熱病の予防接種の必要性が高まり、薬がなくなりました。
そして金曜日に薬が入荷しますと発表されたので、病院の前に朝早くから長い列。しかしその数が多すぎて各地の診療所で、入荷した薬は全部使われたのでこれ以上アテンドできませんと言うことになって列に並んでいた人からクレームがあふれました。