(政治)

1) バチェレットの動き
今週も南のアイセン州やサンティアゴで幼稚園の開所式に出席、彼女の一番好きな仕事ですね。           そして土曜日に出発。日曜日到着でキューバ外遊。野党側から、もうすぐ大統領職を離れる彼女が同じような境遇のカストロに挨拶する為に、郷愁の旅をするのだろうと全くバカにされています。                    いつも外遊時、彼女に付き添う外相が同行しませんが、彼がこの第2次バチェレット政権に共産党が入ったので、中道左派政権が急に左寄りになったのが政権が傾いた理由ではないかとコメントし、政府内で嫌われたようです。何故か彼は今週ピニェラと2回目の面談をしています。 
バチェレットに今回、同行するのは経済大臣ですが、彼は同行について彼女から聞いたのではなくマスコミを通じて知ったと正直にコメント。
そしてバチェレットは2月に日本を訪問するとか。
(その他)の欄にでますが、中国がサンティアゴバルパライソを結ぶ高速鉄道を建設するようですが、中国より日本の新幹線の方が役に立つのではないでしょうか。どうして中国に行かないで日本に行くのかな?
息子の問題
彼女の息子がカバル事件で裁判にかかっていますが、今週、裁判所はその事件から彼を外すと結論付けしました。つまり無罪になった訳です。すると彼はマイクの前で興奮して、「チリの検察は汚職の固まり、政治的な判断から私を長期的に捕捉してきたが、最終的に私には何ら怪しいことは無かった」さらに検察の悪行を並べました。
翌日、検事総長はバチェレットの息子のコメントは全く受け入れがたいと冷たく突き放しました。
2) ピニェラの動き
アメリカのトランプが彼に電話をかけてきて、ホワイトハウスに来ないかと誘ったらしい。
今週は自分の政権を支える各省の大臣を誰にするか、与党(3月以降の)各党から推薦状を受け取り検討を始めました。
3) キリスト教民主党DCの分裂
DC党員31人が離党を宣言。新聞に彼らの明細が出ましたが、元大臣や政治・経済の中枢にいた人物がほとんどで、DCの中心メンバーだったことが分かります。共産党が入ったことでDCともめたと言うのはチリの風に何回もでました。
例えばキューバやベネスエラには人権問題があるとDCが問題提起すれば、共産党は両国の左翼政権を応援したいと言うのですから、かみ合うわけがありませんね。
DCが分裂したら「新多数」グループはDCの替わりに新左翼の解放戦線を取り入れようとするでしょうね。今よりさらに左翼化します。
問題を起こした非行青少年を保護・監督する年少児管理局が運営する保護所でたくさんの死者が出ている事件をバチェレット政権はうまく監督できませんでした。このため国連の委員会がチリを訪問し、どこに問題があるのか調査することになりました。チリとしては大変な不名誉事件ですが、自分たちで解決できなければ外部機関の手を借りるのも一つの手ですね。バチェレットと親しかった法務大臣がこの問題で降ろされましたが、その後も問題点を明確にし、その解決法を明確にすることはされていません。