(一般)

1) 老齢化
OECDの発表で日本の老齢化は世界1の速度で進んでおり2050年には100人中約80人が65歳以上の中高年になるらしい。OECD平均は52%ですが、チリは42%と問題の深刻さは他国より少ない・軽いようです。
チリの現行の年金システムは各自の積立金で賄われるので老齢化は全く影響しませんが、新左翼式の考えの「適正な年金は国の責任」とすると、毎年国が支払う年金額が増加し国の財政に影響するのは自明です。
2) UDI創設者暗殺事件
もう30年以上前のことですが、最右翼UDI党創始者の一人グスマンを殺した疑いでアパブラサが指名手配されています。彼はアルゼンチンで政治亡命者として通常な(優雅な)生活を送っています。
ところがその資格が今回取り消されたため、チリ政府は彼をチリに戻すよう要請しました。彼の弁護士はたとえ政治亡命が取り消されても、チリへの送還にはその他の手続きが必要で数年はかかるだろう。その間に状況は変わるだろうしとそれほど慌てふためいている様子はありません。
アパブラサはマヌエル・ロドリゲス戦線のリーダーでピノチェット軍事政権に狙われた左翼ゲリラとしてアルゼンチンに政治亡命を求めそれが認められたわけ。キヒネルの左翼政権が長い間、継続していたので問題がなかったのに前の選挙でクリスチーナKが敗れ右派のマクリ政権になったため、極左ゲリラのリーダ−だった彼を庇う必要がなくなりました。
彼はアルゼンチン女性と結婚し、その女性はクリスティナK政府の仕事をしていたので政治的立場は明白です。クリスティナKは裁判にかかるかもしれませんね。前大統領なのに。
さぁどうなるかな。チリの共産党は彼のチリ送還を要求しないとか。政治的立場により取る道は全く異なります。
3) 聖母受胎の祝日
8日の金曜日はカトリックのお祝いの日。第5州にあるロ・バスケス教会になんと80万人と言う信者が詰めかけました。サンティアゴから数十キロ離れていますが、前日から徒歩や自転車でそこへ向かいます。夜道を歩いていた信者が車にはねられて死亡。安全チョッキをつけないで夜の車道を歩くのは危険ですね。お祝いが終わるとゴミの山でなんでもトラック20台分とか。いやはや。
4) 山火事の危険
高温が続くチリ中南部で山火事の危険が高まっています。年初の山火事で消滅したサンタ・オルガの町に住居が建てられ住民が戻り始めました。まだ50軒だけですが。
チリの山火事が続いた時、チリはレベルが低い中進国だから消火が出来ないと思われましたが、アメリカの山火事は長い間続き、死者も出ていますが、消火できません。アメリカも消防では遅れていますね。
5) 英雄ハイチ人
先日ビルの上から投身自殺を図った女性を男性が下で抱き留め、二人とも軽傷ですんだと言う事件がありました。そのハイチ人男性にチリの金持ちが「気に入った。よくやった」と大金を献金。彼はそれで車を買いました。
しかしその車は盗難車だったので彼の手に入ったところで警察がそれを没収。彼の手元には金も車も残りませんでした。チリの悲しい実態ですね。