(政治)

1) 大統領選挙
先の1次選挙で5社中、一番予想が当たったCriteria社が決選投票の予想としてピニェラ51%、ギジェル46%を発表しました。この日曜日から二人の選挙運動ビデオが放映されています。選挙まであと2週間ですね。
ピニェラはギジェルをベネスエラのマヅロとよく似ているとコメント。それは極左に偏り始めている党との意味です。
ギジェルは与党連合を通じて自分が集めたのとほとんど同じ票数を集めた新左翼「解放戦線」が自分をバックアップすると信じていましたが、結果は全く逆で、党としての最終結論は「自分たちは自分たちに投票してくれた人を縛ることはできない。各自がそれぞれの見解で投票してほしい」と軽く流されました。
彼らの流儀では社会党などの古い政党に乗ったギジェルは自分たちのポリシーを実行しようとしないからとしています。
選挙の前に派手な宣伝をしても実施能力が無ければ政治・社会不信になるのは決まっていますね。
新左翼は現行年金制度が破たんしているのは明らか。それは適正年金を受け取っていない受給者が多すぎるからとしています。
チリの制度が世界的に評価されているのは多くの機関が認めています。低年金者に年金補助を行えば、政府が破たんするのは明白でしょうね。
エイサギレ大蔵大臣は「年金制度の変更は今日食べるパンとしては良いがそれが明日の空腹につながるのは間違いない」と新左翼のアイデアを高く評価はしていません。
しかし新左翼の議員は大半が30台の若さですが、なかなかのもので、ここでいったんギジェルを突き放せば、彼の方からすり寄ってくると見抜いているわけですね。おまけにもしピニェラが勝てば4年後の選挙に旧左翼では勝てないと新左翼を強く売り込めます。かなり老獪な作戦です。
2018年予算で7年ぶりに議員の仕事の援助・補佐に対する外部機関に支払う援助額の予算が下がりました。今年の40億ペソが来年は34億ペソになりました。たまには彼らも反省をするのですね。その仕事は他人の発表した文章をコピーするだけと言われていましたね。
2) 来年度の公務員の昇給は2.5%になりました。物価上昇率があるので実質的には増給はないですね。あの共産党の女性がリーダーの労働組合連合はこれに反対してストを打ちそうでしたが、最後は意外にあっさり同意した模様。