(一般)

1) 麻薬組織との争い
選挙運動は木曜日に終わり、金曜日はそれは禁止です。にもかかわらず候補者の宣伝をする車が列を作り街の中を走っています。テレビでそれが流れると「右翼」か「左翼」か違反行動をするのはと思わせましたが、全く違い、その車の行列はチリの私服警察(チリは警察が制服と私服の2組織に分かれています)の麻薬組織摘発のためのもので、組織とみられる何軒もの家の前まで走り,そこで急襲。大勢の逮捕者、武器や麻薬の押収をしました。相手を油断させるためですが、チリの警察のやることは小説の世界のようですね。
実はこれが初めてではなく過去に2回、同じような作戦をしています。1回目は例のラ・レグアで葬式の列を作って急襲、2回目はクリスマスの前にサンタクロースの服装でめぼしい麻薬組織の巣窟を襲ったことがあるとか。そのラ・レグで今週、組織同士の争いがあり銃撃戦で2名死亡。しかし警察の手が入っても組織は生き延びますね。
2) 車への放火
マプチェが放火事件を起こすのは日常茶飯事になっていますが、サンティアゴでもそんな事件があります。今週、サンティアゴ大学前のメインロードでバリケードが置かれ、そこに来た公共のバスを火炎瓶で攻撃、そのバスと近くの車が焼けました。覆面をしたその犯人グループは警察軍が来る前に大学に逃げ込みました。バスに火がつけられたのは今年に入って10台目とか。犯人が捕まらないのが不思議ですね。
そのグループのパンフレット(アナルキーグループ)が見つかっています。