(一般)

1) 祝日  
29日の金曜日はプロテスタントの祝日でした。カトリックの祝日は昔からありましたが、プロテスタントの日も必要だろうと新教・旧教のバランスを取るために作られた祝日ですね。
今回も30万台と言われる車が3連休を楽しむためサンテァゴから出て行きました。連休になると郊外に行くと言うのが習慣になったみたいです。
ラテンアメリカ調査の結果、キリスト教会(カトリックプロテスタント)を信じないとする人の数がチリはラテンアメリカでトップでした。各国でキリスト教を信じるとする人の平均は65%、それがチリでは僅か36%でした。
ついでに自国の貧富の差は妥当だと考える国民が一番多いのはエクアドルで43%、チリは7%で下から2番目、一番、怒っているのはブラジルで6%でした。チリ政府の問題でしょうね。
2) マプチェ問題
4年前にテムコ周辺の村落で老夫婦が焼き殺された事件がありましたが、それに関連して拘留されていた11名が全員釈放されました。裁判所の判断は検察の資料では証拠が薄いと言うわけです。最終結審ではないにせよ被告側とすれば勝ったと感じるでしょうね。先日の教会やトラックへの放火事件で逮捕されたマプチェが保釈されたのと良く似た状況です。
「私たちは無実です、検察・警察にいじめられました」と彼らはコメントしています。それほど検察は無能なのでしょうか、それとも裁判所が政治的情勢を考えてマプチェと問題を起こさないよう処理しているのでしょうか。無能なのは検察ではなく、基礎の情報は警察が調べるわけでそこに問題があると言うコメントもあります。
テムコは第9州ですが、この問題から政府側の国会議員候補者は苦戦を強いられ、11月の選挙では野党側が多数を占めるかもしれないと予想されています。
3) ラ・レグア                          
最近、毎週のように麻薬関係者がうごめくこの地区のニュースが出ますが、その地区と隣接地区の間に設けられた壁を都知事の指示で崩そうとする工事が始まりました。地区の住民はこの壁があるから流れ弾がこっちに来ないわけで、この壁を壊せば大事件が起こりかねないと反対の動きをし、警察と衝突しました。同地区の区長は壁の取り壊しは区の許可がいるが、それが行われていないと都知事にクレームを入れています。壁と言うとアメリカとメキシコのことを思い出しますが・・・。
その地区の小学校にカメラが入り、授業の様子が報道されました。普通の学校と違って、朝のあいさつの後、昨晩はどうだったかと話が始まるとか。夜中まで銃撃戦があれば子供はほとんど寝ていないと言うこともあるからです。
第5州のキヨタで自宅の寝室で休んでいた女性が麻薬組織関連と見られる闘争の流弾に当たり死亡。彼女に何の責任があるのかな?
麻薬関連の疑いでサン・ラモン区の区長が社会党から離脱しましたが、野党側は、彼と大統領候補のギジェルが同区に家屋などを所持していないか調べたいとしています。
昔はチリは安全な国だと言われていました。ブラジルやメキシコ・コロンビアとは違う。しかし最近はチリもそれほど安全でなくなったと私自身感じます。悲しいですが。
4) 地下鉄6号線
最終的に11月2日に開通することになりました。その日に私も試乗してみたいです。同路線は15キロの長さです。
ピニェラは自分が大統領になれば10号線まで建設すると発表しました。
5) 結婚
チリでは結婚する人が少なくなりました。1990年には30歳以下で結婚している人は27%いましたが。2015年にはそれが5%と激減。結婚に興味がなくなったのでしょうか。