(政治)

1) 選挙
11月の選挙が近づき街頭に候補者の看板が並び始めました。テレビで候補者の宣伝ビデオが流れています。
新左翼のサンチェスと新右翼のカストでは見解が大きく変わります。サンチェスはバチェレットが出来なかった教育の無償化を最初の日から実施するとし、その財源はチリの最富裕層からの増税で賄うとしました。カストは全く逆に減税をして、投資を呼び込み、それで経済の活性化を図り、失業率を下げる・給料を上げることが出来るとしています。つまりなんでも無償化を訴える大きな政府ではなく小さな政府が目標となります。      
キリスト教民主党DCの主要メンバーが「DCは共産党と全く相いれない体質を持ち、世界でDCが共産党と組んでいるのはチリだけ」とはっきり与党連合からの分離・離脱を明言しました。どうせ今回は右翼側に勝てないでしょうが、その4年後も現行の中道左翼は統一戦線が組めそうもなく大変ですね。ピニェラの宣伝ビデオに民主化して初代大統領エイルウィン(DC)が出ましたが、DCからそれは自分たちの候補ゴイッチしか使えないイメージだと強い批判が出ています。ピニェラはDCの分離を狙っているわけですね。
日本の選挙は変化を望まないと言う結果になりましたが、チリは違うでしょう。
2) ベネスエラからの政治難民
チリの大使館に逃げ込んだ5名のベネスエラ裁判官がチリに到着しました。彼らは反マヅロとして政府から厳しい取り扱いを受けていたため、命の危険があるとしてチリ大使館に入り、亡命が認められたもの。チリの外務大臣とともにマスコミと面談、チリ政府への感謝のコメントを発表しました。
しかし現在のベネスエラに住むのは大変ですね。闇ドルが100倍くらいになるので1泊200ドル高級ホテルも闇ドルを使えば2ドル。外人ならだれでも無料のようですね。勿論出国の時に何ドルを正規に換金したか調べられるでしょうが。
3) ローマ法王の来チ
来年の話ですが、何でも110億ペソの経費が掛かるとかで、その内、チリのカトリックが40億ペソを寄付・献金で賄い、残りはチリ政府の支出になるとか。そんな金どこにあるのと言われそう。