(政治)

1) バチェレット
彼女は日曜日の夜に全テレビ局を通じて2018年予算について説明しました。「来年は今年より経済成長が見込まれるため、予算にそれを組み込んでいる。勿論今年はそれがなかったため、縮小予算になったが、重要項目は、昨年より予算を上げた。それが国債発行につながったが、無責任に増額したことは無い。今までと同じく市民の生活の安全を目標に来年度予算を作成し、国会に送る」としました。

今週は例のマプチェ問題が大騒ぎになると予想しましたが、それほどの大事件にはなりませんでした。
内務省副大臣がアルゼンチンに渡って、チリのマプチェが向こうから武器を入れていることを調べに行くらしい。
マプチェグループの携帯電話を調べて、グループ内でワッツアップを利用して連絡を取り合っていたのが明らかになりました。メンバーがトラック5台に放火と報告するとリーダーはよくやったと反応しています。資金援助の要請も出ています。どこかから金が入り、それをもとに武器の購入、構成員の生活費になっているわけですね。
教会への放火などで逮捕されているマプチェ4名がハンガーストを実施していますが、彼らの健康に問題が出そうだとして、政府は裁判所に、拘留から他の手段(例えば自宅監禁)に出来ないか相談しているとか。この要請を裁判所は拒否。
これを受ければ囚人がすべて食事を拒否することになるだろうとか。マプチェの作戦どおりにはいかないかな。それでも3人は食事を拒否するのを止めたとか。政府となにか密約をしたのでしょうか。
その犯人の家族がモネダ宮殿を訪ね政府要人と2時間も面談しました。
勿論、今週も毎日のようにトラックや重機に火がつけられ、その場所にマプチェを釈放せよと言うパンフレットが置かれていましたが、今週は一人も逮捕されていません。
そのほかに各地で建物の占拠(例えばコンセプシオンの教会)やデモ隊の警察との衝突が起きました。いつまで続くのかな、こんな事態が? 
ピニェラは政府のとった作戦を今まで以上に誤った道を歩いていると厳しく糾弾。政府はとにかく目立とうと政府批判しかできない彼を認めることはできないと反論。
2) 大統領選挙の候補者討論会
今週第1回の討論会が行われましたが、あまり盛り上がりません。
もうピニェラが勝つのは決まっているようですが、彼の前回の選挙資金にソキミチからの不正支出が入っていたと取り調べが始まりました。野党側の彼の他に、与党側の元大統領のフレイの資金も怪しいとなっています。バチェレットの名前が最近出ませんが何でかな?辞める前にしっかり調べればよいのに。
先の予備選挙で、私は新左翼に投票しましたが、その後新左翼内の内輪もめで、新左翼も旧左翼と同じことが分かり、熱が冷め、今回は全く逆の新右翼に入れようと考えています。前回はMEOが希望の星だったのに、彼も古い政治家と同じせこい人間と分かったので熱が冷めました。つまり私には人を見る目がないと言うことですね。この選挙はどうせピニェラが勝つでしょうが。