(経済)

1) チリ経済の見通し
カトリカ大学の見通しですが、次の政府(4年間)の見通しは毎年の対GDP赤字は減少するが、国債額の合計は毎年増加し来年はGDPの25%、2021年はそれが29%まで上がる見込み。ただし、この数字は銅の価格を2.5ドルで設定しているので、銅価格が3ドルになれば、上の数字は大きく変わり、国債減少が進むでしょう。
2) 新鉱山の開発否決
第4州のドミンガ鉱山の開発を認めるかどうかの最終審査があり最終委員会で、それを拒否する結論が出ました。
先週の金曜日の委員会のメンバーは鉱山大臣、エネルギー大臣、経済大臣、農務大臣、厚生大臣その他で12名が参加。問題の検討をし、今週、月曜日の最終会議で投票が行われました。賛成2、反対3、棄権1でした。

この鉱山はピニェラが関係しているとして話題なっていました。彼は自分は一切関係していないと言っていますが、もちろん表面的なことだけではないですからね。
大蔵大臣は沈黙を続けました。
おかしいのは与党側のジラルディ有力議員が12名の会議出席者の顔写真・電話番号・Eメールアドレスを公表し、環境汚染が進むこの開発を認める犯罪者のような人間は誰かチェックしようと呼びかけました。そなアホなやり方に震えるのかな?
この企画の将来はどうなるかですが、ピニェラが大統領になれば再評価するのでしょう。
チリ経済が沈滞していることから、25億ドルの大きな投資を呼ぶこの新鉱山の開発開始はプラス要因になりますが、環境汚染問題からそれを防ごうとする勢いもあるわけですね。
3) 銅価格と為替
とうとう銅の価格が3ドルを超えました。金曜日に3.05?まで上がり、これは2014年以来の高い数字。
このため為替も大きく変動し1ドルは635ペソまで落ちました。これは2015年以来、久しぶりにペソ高になったわけです。