(経済)

1) 経済成長
低い経済成長率がチリの国際評価を下げています。
今年度の第1四半期は0.1%の成長でした。昨年同期は2.5%でしたから、落ち目は明白です。
外国からの投資が急速に落ち込んでいるのが原因です。2016年は122億ドルで2012年の306億ドルからほど遠く、過去10年間で最低の数字です。DL608法案が上手く運用されていないからと言われますが、政府側は銅の価格が下がり、鉱山への投資が止まったのが大きな原因と責任転嫁しています。
2016年の結果ですが、確かに半数の銅鉱山は赤字になり、総合計でも15億ドルの損失になっています。
さてその銅の今週の価格ですが、一時2.6ドルを超えましたが、最後は2.5ドルで終えました。為替は最近で最もペソ安になりましたが、最後は1ドル674ペソでした。
経営者側はピニェラが勝ったら風が変わるとコメントしています。
労働組合連合が分裂しています。メイデ―のデモも二つに分かれて実施されました。女性会長のフィゲロアは分裂ではなく幅のある運動ですと訳の分からない説明。デモ隊の中で警察と衝突したグループの51名が逮捕されました。
労働法案を変えて組合を守ろうとしたバチェレットの選択は全く進みませんでした。
2) 物価
チリの物価が高いことはよく指摘されます。食事は特にそうですね。昨年、日本に行った時、朝食は350円、昼食は500円のチェーン・レストランを見つけました。サンティアゴの会社員が行くレストランでは昼食は普通、1000円くらいです。さてコカ・コーラの値段の比較が発表されましたが、世界1高いのはフィンランドで2ドル、チリは4位で1.6ドル。アメリカは22位で0.96ドル。日本は26位で0.9ドル。ハンガリーは0.5ドルとか。しかしチリの値段は高いですね。
3) 年金資金の運用結果
一番危険度の高いAグループは4月は1.4%の利益率。過去12か月で12%稼ぎました。一番安全なEグループは同じく0.6%、4.5%でした。日本の年金運営率より高いですよね。