(経済)

1) チリ経済の動き
イマセック指数が発表されましたが、それによると2月はマイナス1.3%とマイナス成長。2009年以来のひどい数字になりました。エスコンディーダ鉱山のストが響いたと言われますが、この調子では2017年のチリの経済成長は極めて低いものになるのは明白です。中銀の発表では1−2%の間だろうとか。
経済停滞を何とか動かそうとしているチリ政府ですが、TPPはアメリカ離脱で、少なくとも目覚ましい目標にはなりませんから、個別に中国と自由貿易協定を結ぼうとチリ代表は今週、中国入りしてネゴに入りました。どうなるかな?
2) 銅価の動き
銅の買い越し残高の建て玉に対する比率は2006年以来の高い水準。つまりいつ落ちてもおかしくないと言われています。
今週は先週とほとんど同じポンド当たり2.6ドル。為替は1ドル656ペソでした。
3) チリの株式市場
2011年以来の高いポジションにいます。景気が悪いと言われながら株式市場は近年にないほどの好調です。いつまで続くかな?
4) リチウム
これは主に電池の材料に使われるのですが、国営のコルフォ社のコメントでは、リチウムやその他の金属物資を加えた生産・輸出は前年対比大きく増え、今年は12億ドルの売り上げを残す可能性があるとか。もっとも昨年のチリからの銅の輸出はそれとは比較にならない280億ドルでした。