(政治)

1) 大統領選挙
世論調査の結果で人気1位はピニェラ、2位はギジェルで変わらず。しかし3位に先週、立候補を宣言した女性ジャアーナリストが入りました。まだ彼女の人気は上がりそうです。4位はラゴス。元大統領はいつまでたっても人気が出ません。与党内の大手の社会党は党としての候補者を選挙で選びましたが、かってのリーダー、ラゴスを選ばずギジェルを党代表候補にしました。ラゴスでは勝ちそうにないと判断したわけですね。ラゴスはこれに対しどういう決断をするかな?  与野党内で独自の候補者選出選挙を予定していますが、実施できるか予断を許さないとか。
2) 大蔵大臣
コデルコ銅公社の社長と昨年の同社の成績について賭けをしたところ、同社の利益は予想以上だったので、負けた大蔵大臣は同社長にサンドイッチをおごることになりました。歩行者天国の道路に面した店で食べ始めると、大臣を見かけた男がクレームを始めました。「俺の年金はわずか18万ペソ、それでは生活できない。ところがお前が嫌がらせをして年金が良くなる気配がない」すると他の老女も大臣に噛みつきはじえます。何とどっと人が集団を作りまるでデモ隊の様子。しかたないので食事を始めたばかりの二人はお金を払って席を立ちました。その男は多分共産党の関係者でしょう。
その大蔵大臣バルデスは新たに追徴することになりそうな5%の運用に関し、カナダ方式を見本にすることを検討しているとか。そのシステムは過去10年間で平均6.8%の利益を上げている由。どう考えても新システムにすると当初は混乱・経費増が考えられます。
3) 外交問題
ボリビア: どういうわけかニュースから消えました。まだボリビア軍人と税関職員が拘留されていますが、チリで報道されません。その家族がチリ入りして彼らと面談はしたらしい。モラレス大統領は身体の調子が悪く、ベッドから出られないとか。
アルゼンチン: 大規模なゼネストが実施されたので、ラタム航空はチリからアルゼンチンへの便をすべてキャンセルしました。
ガス代、電気代など全部上昇していますからね。今までが安すぎたのですが。マクリ大統領は前政権関係者の圧力には屈しないとコメント。チリ政府としてもどう対応すればよいか難しいところ。
ベネスエラ: 反政府側の国会議員などがチリの大使館に駆け込むことを認めました。要求があればチリへの亡命を承認するとか。
しかしベネスエラに住んでいる人はあきらめるか国外逃亡かどちらかを選ぶしかないようです。なんでも食料不足から平均体重がこの2年で7キロも減ったらしい。
私はチリに住み着いてよかったなといつも思っています。
4) 警察の不正問題
問題の規模が増え、関係する警官の数が増え、さらに問題はこの数年でなく10年以上前から継続していることが明らかになってきて、コントロールが全くなかったと言う最悪のシナリオになってきました。
同じ様な問題が噂される公共事業省などの問題はまだ明確になっていません。