(一般)

1) ガライの逮捕
チリのことをかなり知っている人でもこの事件は初耳かもしれません。彼がチリに戻ってきたとき、全テレビ局が彼の一挙一動を報道しました。
18億ペソを詐欺したとしてチリは国際警察に逮捕を依頼、彼がブルガリアにいるのを確認し同国と連携してチリへ強制送還してもらったもの。
昨年9月に彼は一般人として出国しましたが、その前に自分は脳細胞に癌が見つかり、パリで集中治療をしてもらうとニュースに出て話していました。
彼は経済学者として売り込み、年金利を18%払うから私に投資しなさいと誘い、知人友人をはじめ一般市民から巨額の資金を得たもの。豪華な車が好きでベンツやジャガーなど6台所有し、毎晩のようにキャバレーで豪遊していたとか。
何年か前に第8州から国会議員に立候補しましたが、見る目のない私はこの新人は新しい光を持っていると応援するつもりでした。当然、刑務所入りでしょうね。
2) 自然災害
ペルーで大雨による河川の氾濫が問題になっていますが、チリでも第3州で似たような災害が発生。第2州も警戒警報。 2月末のカホン・デル・マイポで川の氾濫から起きた行方不明者は全員、死体が発見されました。
山火事は先週のビーニャ・デル・マルのそれはそれほど大きな火事にならず治まりました。その前の大火事に関しては、復旧工事、家屋の新築工事が進行中です。
3) カトリック神父の年少児性的悪戯事件
バチカンがそのカラディマ神父の有罪を認めていますが、その神父に性的悪戯を受けた3人が、チリのカトリック教会は
それを隠そうとした共犯とし、賠償金を支払えと訴えました。チリの裁判所は神父の有罪とカトリック教会の責任は別のものとして支払い要求を認めませんでした。
被害者側は欧州などの諸国ではこの種の犯罪に備え基金を用意しており、チリがそれを認めないのは不可解としています。
4) 世界で住みやすい街のランキング
世界の223の都市を比較したところ、1位はウィーンでした。まだ2回しか行ったことがありませんが、欧州で私の一番好きな街です(他に好きなのはブダペスト)。
ラテンアメリカではモンテビデオ、次いでブエノス・アイレス。3位がサンティアゴでした。ここは大気汚染、地震の問題がマイナス要因になるとか。
確かに空気は汚いですが、私の家からバスで15分で山岳公園の入り口へ行けるなんて最高の条件です。えっ、判断の基準がおかしいかな?
5) マプチェ問題
先週19台のトラックに火をつけた犯罪をCAM(アラウコ・マジェコ委員会)が自分たちの行為と認めました。トラック業界などが内務大臣にすぐにこっちに来てこれからの対策を話し合おうと呼びかけましたが、内務大臣は最初、自分は他所から脅されて出かけるつもりはないと断りました。
しかし逆の見方をすると、CAMがテロリスト、犯罪集団とされているのに、政府が彼らに話し合いを呼び掛けるのはどういうことなのかな。組織を認めず解散させ、メンバー各自の動きを調べて適正な処置を取るのが普通と思われますが。 
今週にも内務大臣はテムコを訪問するとか。