(一般)

1) 自然災害
山火事は大きくないにしても継続中です。
先週末の川の氾濫による事故はまだ行方不明者がいます。カホン・デル・マイポでキャンプしていた4人組が濁流に流され、そのうちの一人だけが助かった事件で、生き残りの男性がテレビカメラの前で何が起こったかを話しましたが、これからの彼の人生はどうなるかな?
断水していた水道は正常化しました。
2) 高齢化
2035年にはチリでは中高年が子供の数より増えると見られています。2015年は14歳以下が21%、65歳以上が10%でしたが、これがそれぞれ17%、19%と変化しそうとか。
勿論総人口も変化します。現在1800万人ですが、ピークは2050年で2100万人まで届くらしい。その後、減少が始まり2100年には1900万人に下がっていきます。
3)トランサンティアゴ
これはサンティアゴの公共運輸システムのことですが、バスで無賃乗車する乗客の数が3分の1を超えました。過去最高と言うか世界最悪レベルとか。悲しい実態。
ただで乗れるならなぜ金を払う必要があるのかと言う考えですが、周りが払わないので、それに影響され無賃乗車が増加しています。完全に政府の責任ですね。野党側から交通運輸大臣の罷免が要求されています。
これをただすのは簡単です。失業者の数が増えていると言われますが、無賃乗車を調べる検査官を増えせばよいだけです。現在6500台ほどのバスが走っていますから、検査官を1千人新規に雇用し、彼らがすべてのバスを1日1度は調べるようにすれば、払わないでバスに乗った乗客はすぐに見つけ出すことが出来ます。彼らからバス代と罰金を取れば、検査官の給料は心配しなくても済みます。こんな簡単なことを何故やらないのかな?1年もいらないでしょう、半年で無賃乗車の客は激減します。
4)パタゴニア
チリ南部のパタゴニアは最近、急速に人気が出ていますが、同地区のホテルや旅行会社が集まった観光連盟が、政府機関のコナフ(森林管理局)を批判しました。それによると観光客からの公園への入園料のうちたった10%しか再投資していない。従って公共トイレの不足など設備の問題が山積みになっている。国が上手く運営できないなら観光連盟などの私立の企業に任せればどうかと提案をしました。
トレス・デル・パイネって確かに素晴らしい観光地ですね。チリの観光が人気を上げていることははっきりしていますが、今年の夏の外人観光客は2.8百万人と昨年より18%アップ、一昨年より88%アップです。今年のアルゼンチンからの爆買い客を考慮してもチリが注目されてきていることは確かです。