(政治)

1) バチェレット
いつもと同じで、彼女のリーダーシップは見れませんが、フランスのオランド大統領のモネダ宮殿訪問を受け両国の親善を図りました。チリはラテン・アメリカの中で最も政治・経済的に安定している国の一つですとコメントされにっこり。
2) マプチェ問題
先週の日曜日に第8州のカニェテでマプチェが農家に火をつけ、中にいた一人が焼死しました。そんな事件はチリではマプチェ問題のある所に限られています。どこでもあるわけではありません。
野党側の大統領候補のピニェラはそのカニェテを訪問し、焼死した男の家族と面談、お悔やみの言葉を伝えました。テレビのニュースにそれが流れれば、一般市民はそれに同調します。彼は「現政権はマプチェ問題を解決しようとしなかった。私は問題を解決するため行動する」コメントしました。
これに対抗して政府はマプチェに国会議員の席を与える、大統領の名前でマプチェ問題の被害者にお悔やみの宣言を出すなどを考えています。何それ?
3) 憲法改正
バチェレットはこれを自分の任期内に成立させようと必死ですが、思うようには進みません。与党側の大統領候補のギジェルは次の政権に任せればよいのではと軽くコメントしています。

4) 妊娠中絶法 
国会の特別委員会で議論されていましたが、今週その結果  が出て、3対2で成立。次は下院で討議されます。遅いけど進んでいます。
しかし今週、国会が話題になったのは2度にわたって審議が止まったことです。その理由は参加議員数の不足。つまり自分の職場に来ない議員が多すぎると言うもの。ホンマそいつらを全員、次の選挙で落としたいです。高い給料もらって仕事をしないのですから。
議員の汚職が問題になっていますが、一番目につくのは漁業会社から議員が援助を受けていた件で、チリの検察は各議員の身辺を調べ始めました。これに関連して漁業局の次官が過去に3千万ペソの献金を受けていたとして職を辞しました。彼は社会党の党員です。