(政治)

1) バチェレットの動き
明日、16日、アルゼンチンに飛んでマクリ大統領と面談します。どんな話が出るのかな? ところで先週第9州の田舎町に行きましたが、新聞の論調でそれをとがめるような文章が掲載されました。私が感じたようにそこに行く必要性、また辺鄙なところに行くと安全性に問題が出るとか。前回、9州に行った時、内務大臣にそれを前もって知らせなかったので政府内で大問題になりましたね。 
これは政府内、または与党内で彼女の外出を論議するのではなくモネダ宮殿の2階部隊と呼ばれる彼女の側近が考え、それにバチェレットがホイホイと乗るのでは。私の推定ですが。
2) 今週の話題は法務大臣のコメントでしょうね。彼は先日任命されたばかりの大臣ですが、老齢で生命に問題のある病気を持っている囚人を刑務所から出し、自宅で謹慎させることにしたいとコメントしました。与党内から気が狂ったのかと言う声が出て、政府としては「それは彼個人の見解で、政府案ではない」と明確に切りました。
人権委員会は、一般囚人にそんなことを言うわけはないから、これはピノチェット時代に左翼狩りをした軍人を刑務所から出す口実だろうとしました。
ところが大統領候補のピニェラが、「私もその意見に賛成だ。75歳以上で心身障害があれば自宅謹慎処分でよいのではないか」
3) 移民問題
すごく盛り上がっています。何でもこの数年でそれまで25万人だった移民の数が50万人と倍増しています。  
しかし一部の先住民の子孫を除いて、チリ人って移民かその子孫ですよね。3年前に来たのか100年前に来たのか違うだけで。これに関してはバチェレットが明確に移民狩りを、移民いじめをするつもりはないと言っていますが、正解ですね。
4) UDI独立民主連合党の党首に女性が
ピノチェット崇拝のチリ政界で一番右翼になる党の党首に女性が選ばれました。これで左の社会党、中道のキリスト教民主党とUDIと3つの党の党首が女性になりました。
チリの女性の地位が上がっているのを感じます。男・女で差をつけるのは昔の考え方で今は男も女も実力で選ばれるべきですね。
欧州のイギリスやドイツも女性が政治のトップにいますね。そうか、チリ大統領も女性でしたね。がんばれバチェレット。

生産・輸出者連合の総会で会長が経済大臣に等身大の女性のおもちゃを送りました。その場には大統領候補も何人か。それが世界中のマスコミに広がり、チリはまだ女性をセックスの対象にしか見ていないのかと。
バチェレットは「男女平等は自分の政府の大事な項目だが、こんなことしかできない組織を援助するつもりにはなれない」当の会長は私の過ちで世界に迷惑をかけてしまったと謝り、会長職を辞任するようですが、それでも「その時、壇上にいた人からも会場からもクレームなんかなかった」と軽く逃げています。
5) 社会党議員の辞任
モンテは国会で社会党を代表し、大蔵委員会に属していますが、突然、教育法案などを理由に政府を批判して、そういう職をすべて辞任しました。
大統領府は「彼は立派な議員で、今まで職をきちんと全うしてきた。また政府と社会党の関係も全く非の打ちようがない良好な関係を維持している。従って今回の彼の行動は彼個人のものと考え政府としては口を出さない」としました。
しかしこんなスキャンダル、何が本当なのかはっきりしてほしいですね。