(経済)

1) 物価上昇率
10月の上昇率は0.2%で、過去12か月では2.8%になりました。大蔵大臣は来年の公務員のベースアップ3.2%は物価上昇率より上だから実質的に賃上げしているとしています。これで中銀が公定歩合を下げる可能性が高くなりました。
2) 経済成長
8月は2.5%を記録し、春が近いと喜んだのですが、9月はまた1.4%と低迷。過去12か月でも、同じ数字1.4%が記録されています。これでは来年は良くなると言う期待が薄れてしまうと政府関係者はやきもき。
3) 銅価格の動き
今週、チリの命綱に当たる銅の価格が大きく上昇。1週間で19%アップ。2015年6月以来の高値になりました。ポンド当たり2.7ドルです。
専門家の説明では「トランプが大統領になることでアメリカの公共投資などの先行きが明るい、中国の経済指標が意外と悪くなかったから」とのこと。
しかし銅の価格が上がり始めたのはアメリカの大統領選挙の前からです。選挙の見通しはヒラリーが勝つだろうと言われていたわけで説明の理由と全く逆です。また中国は破綻寸前と言うのはもう2年前から同じ。つまり専門家の意見は私のような素人も説得できないレベルですね。
為替は基本ルールと逆で、銅価格が上がるとペソが強くなるはずなのに1ドル663ペソとチリのペソは弱くなりました。何でかな?
4) 年金の数字
チリの年金制度は一番危険度が高いAから危険は少ないが利益も低いEまでの5ランクがあります。その中で各自が自由に選択できます(変更可能)。今年度10月までの結果は5ランク中、Aだけ赤字、後は黒字です。Eは今まで3.4%の利益を上げています。日本はどうかな。