(政治)

1) バチェレットの動向
ペルーとの国境の町アリカを訪問し、アイマラ族の人のための家屋の建築を約束しました。戻ってきて国立競技場でチリ対ペルーのサッカーを観戦しました。何とか国民の人気を取り戻したいですからね。
厚生年金反対デモが日曜日、全国で行われました。もっともほとんど町で雨だったので、参加者は予想よりはるかに少ない数字。バチェレットはその反対派と面談しています。
つまり厚生年金反対は反政府デモかバチェレット応援グループなのか分かりません。
2) 内務大事の失言
彼はマスコミに「次の大統領選挙の候補者はラゴスとピニェラだね。その他は飾りみたいなもんだよ」とコメント。あちこちからクレームが出ました。
バチェレットはアリカから、彼に「いい加減なことを言うんじゃないよ」とクレーム。彼は直ぐに失言を取り消しますと陳謝しました。
現在の政権は基本的には中道のキリスト教民主DCと左翼系の社会党と民主のための党PPD、この2党は基本的に同じ考えです、それに今回加わった共産党の3グループです。
DCは軍事政権が終わり、民主政権が始まったころの1992年には国民の35%の支持を受けていました。民主政権になってから連続2代大統領を出しています。それが次第に存在感を失い2012年には5%に没落しています。
次の選挙で社会党とPPDは統一候補を出す予定なので、それがラゴスになるのでしょうが、DCは自党から候補者を出したいが、有力候補が見つからず、世論調査で高い評価を得ている両党に属さないギジェルを推したいとしてる様子。自党でなくても左翼は推さないと言うメンツがありますから。
地方選挙の結果でその話が進む可能性があります。

3) 投票所の変更問題
来週に迫った地方選挙ですが、大問題が発生。実際に住んでいる場所と投票所の場所に違いがある人が約50万人も見つかりました。
私はサンティアゴに住んでいるのに、投票所は南極になっているとか、バルパライソの人間がイースター島に行かなければ投票できないとクレームしています。
実際に住む住所を替えたので、投票所が変更になったと言うことは理解できますが、全然関係のない場所に移動していると言うのはシステムのエラーでしょう。それも50万人も。
選挙管理委員会と市民登録管理局がお互いに責任をなすり合っていますが、選挙の前にこんな問題が出るなんてバチェレットも力が足りないですね。
さてこの地方選挙、二つの見所があります。最初は当然ですが、与党が勝つのか野党が勝つのか。もう一つは投票率が50%を超えるのか40%以下などの最低になるのか?
私は投票に行くつもりですが、誰に入れるか決めていません。