(政治)

1) バチェレット動向
彼女はコロンビアに飛んで政府と反政府ゲリラ・ファルクの紛争終了調印式に参加しました。ファルクは過去50年以上の期間に反政府運動を続け、麻薬を利用して資金を作り、要人の誘拐、殺人など犯罪行為を繰り返しました。政府は彼らを絶滅しようとしたのですが、政府が弱いのか、彼らが強いのか、切りが着かず50年も経過し、これ以上同じことを続けるよりは過去を水に流してその組織の解体を図るほうが良いと決断したらしい。元大統領候補で6年間、彼らに捕獲されていたベタンクールさんの件はまだ記憶に新しい。 
こうした犯罪集団を無罪・放免にするのは認められないと言う意見も分かるが、この先また50年もこうしたグループが存在するよりはマシと言う意見に私は同調します。
新聞の投書欄に「バチェレットがこの件でコロンビア外遊するのはうれしいことだが、チリのマプチェ問題も早く解決するよう努力してほしい」・・・今週も南のティルアで4台の重機に火がつけられました。政府は全く無策ですね。
2) チリの国際競争率
138国の現状を調べた結果、チリは33位にランクされました。
分野別では金融組織は23位、高等教育制度は28位とかなり良い評価ですが、市民の政府不信が、悪い方向に大きく影響しました。チリはこうした調査では常にラテンアメリカのトップですが、油断をしているとだんだん下がってしまう気がしています。
ところで先週、チリでは貧困層が減少していると言うニュースが出ましたが、隣国アルゼンチンでマクリ大統領が、我が国の貧困層は人口の3分の1だとし、今までの政府統計は誤りだったとしました。クリスチーナおばちゃんはホンマ駄目でしたね。
国際競争率のランキング上位の国はスイス、シンガポールアメリカで、日本は8位。
3) 州知事選挙
市町村の場合、市長・市会議員は選挙で選ばれますが、州の知事は政府が任命しています。これを選挙で選ぼうと言う流れがありますが、政府・与党内で意見の違いがあり進みません。これは時の政権に近い人間を州知事にしなければ、予算の件などで問題が起こると考えられているからです。
何か権力を持っている人間・組織がそれを放したくないとするわけでしょうね。
国会で選挙システムに変更する動きが出始めました。当然ですよね。東京都知事を選挙でなく政府が選ぶなんて考えられないでしょう。
来月の地方選挙の選挙運動が始まりましたが、全く盛り上がりません。バチェレットは皆さんの投票が必要です。ぜひ投票所に行ってくださいとコメントしています。