(一般)

1) 原発問題 
先週、チリが原発の採用を考える可能性があるとなりましたが、ドイツの番組で次のような発表がありました。
福島原発の事故はまだ、続いていますが、どこも報道してこなかった内容が、しかも驚愕の内容が含まれています。
原発を始めれば、必ず発生する「核の廃棄物」が蓄積されてゆき、その管理には、数万年が必要とされます。
そもそも原発が始められたのは、これらを解決するプルサーマル計画なるものが開始されたからです。原発で出た「核の廃棄物」を混合燃料MOXというかたちで再利用できるとの考えが採用されたからです。このMOX燃料を利用するのが「もんじゅ」です。1985年に「もんじゅ」が着工され、1991年5月に試運転を開始して以降、数多くの問題が生じ、まともに動かず、現在に至っています。今までに約1兆円がつぎ込まれ、再稼働をしようとしても、そのめどが立たない上に、改修費も1000億円が必要と試算され、現在は廃炉の色が濃厚となっている。この廃炉にも3000億円が必要なようだ。
このように、プルサーマルが前提だった原子力発電計画の前提が崩れています。その意味は「核の廃棄物」がどんどんたまっていくことを意味しています。その「核の廃棄物」を処理する方法も決まらず、青森の六ケ所村の貯蔵量も日増しに増えてゆきます。現在でも300万本のドラム缶を300年管理することになっていますが、ドラム缶は腐食しないのですかね? 
この「核の廃棄物」の中には、長崎の原爆のもとになったプルトニュームが含まれています。日本は2014年時点で、核の廃棄物から分離したプルトニュウムの保有量が約48トン(英国で保管が37トン、日本での保管が11トン)ですから、長崎で落とされた原爆6000〜7000発分です。莫大な量です。
日本ではあまりこれらに関し討議されていませんね???
2) 経済学者ラファエル・ガライが行方不明
今週の一番な話題はこれです。テレビの番組に彼が出るようになりました。あれっ、どうしたのかな?
話を聞くと彼は癌が進み、身体中の痛みをこらえて生きているが、人生の最後が近いので、すべての仕事から離れることにしたと言うのです。淡々と人生の最後の日を語る彼は迫力がありました。 
以前、彼はマスコミに出て経済批評をしていましたが、なかなか筋が通っていました。そして前回の選挙に立候補したのです。彼の故郷の第8州で。
私は彼が勝つことを祈ったのですが、わずかの差で敗れました。しかし何万人もの票を獲得していました。
そうかその彼が癌で死ぬのか。彼は空手の高段者で、その練習ぶりも報道されています。
彼は欧州に飛びました。何か特殊な治療法でも探しているのかと思いました。
ところが出てきたのは全く意外なことでした。彼は逃げたと言うのです。人をだまして金を集め、それを握って逃げた。ねずみ講のような仕組みとか。癌の話は本当か嘘か分からないとか。少し前に彼は交通事故を起こしていますが、キャバレーに行って酒を飲み、そこの姉ちゃんを連れ出して他の所に行く途中だったらしい。その店の常連と言われる。40歳で結婚していないし、金はあるのでそうした店に入りびたり。
チリ検察は彼を国際警察に逮捕請求を出しました。多分、今はルーマニアにいると見られています。
彼が上院議員に立候補した時、これは面白いと期待しました。つまり彼を応援したいと思ったわけです。
それが、なんと実の顔は全く違ったものだったようで、私の人を見る目が無いことが分かります。
同じことは大統領候補のマルコ・エンリケ・オミナミ略してMEO、にも言えます。彼も私が思ったほどの人間ではありませんでした。他の政治家と同じくどこからでも献金を受けるタイプ。ソキミチ社は政治家なら右でも左でも献金をしていますが、MEOもそこから政治活動の資金を受けていました。それって東電がやっていることと似ている?
3) ローマ法王のチリ訪問
アルゼンチン人の法王は次回の南米訪問時にチリを訪問国に加えると発表。多くのチリ人は歓迎の様子だが、一部は全く逆の反応。と言うのはカラディマ神父の幼児性的事件を隠そうとした人間をオソルノの司教に任命したことで、そんな恥知らずな法王を歓迎など出来ないと言うもの。
関係ないけど、少女売春が問題になっています。アメリカ政府の発表で188か国の状況を調べたところ、チリはアメリカやドイツと同じN1ランク。ラ米ではチリとコロンビアだけ。
これはチリにそういう問題が無いとは言わないが、他国に比べ軽微で、人種売買など、近代的な奴隷制度に深く貫入していないとされています。日本はどうかな?