(一般)

1) サーモンの話
「日本のスーパで売られているチリのサーモンを地元の人は食べない」と言うショッキングなブログをネットで見ました。
第11州のコジャイケに住む菊池さんが書かれたものです。 同意する点とできないところがありました。
彼女は「チリ産のサーモンは全て養殖で、安全でないから食べないように」とコメントする人に同調しています。コジャイケの人が食べているかどうか私は知りませんが、サンティアゴの人はスーパーマーケットで袋に入った冷凍サーモンを買っています。私も毎週買います。冷凍サーモンは肉より高いので買えない人がいるかもしれませんね。
パタゴニアから鮭の養殖をなくそうと言う運動があると書かれています。2007年のISA病でサーモンが絶滅しそうになり、サーモン養殖場がほとんど閉鎖されたことがありました。私はチロエ島が好きで何度も行っていますが、そのISAの前、その途中、その後を自分の目で確かめました。観光以外にほとんど産業のないチロエ島養殖場が閉められたときは失業者があふれ、島から活気が消えました。そんなことを本気で地元の人が考えているの?それとも特殊自然保護グループの人が言っているのかな? 
ただチリ産サーモンはノールウェイのそれより薬漬けになっていると言うのは以前から問題になっています。
今週、政府はそれを軽減するため、生け簀に入れる鮭の数を減らす、各生け簀の間の距離を大きくする、新しい養殖場を探すの3点を進めるようです。
その3点目に対し、確かに一部の町村でサーモに養殖場の海域への汚染が規制されない限り、新養殖場を誘致するつもりはないと言う声も出ています。
それから政府の発表に対しマリン・ハーベスト社は、それでは自由な操業ができないと政府干渉にクレームしています。
おまけにチリで養殖場を経営するサーモン会社の多くは銀行の借金が多く経営が苦しいと報道されました。
ノルウェイ養殖場が長い目で見て経営しているのにチリの場合は短期に利益を出そうとしているのでしょうか?

2) 学生デモ
政府の教育改革が進んでいないと、毎週のように学生デモがありますが、今週も行われ多数の逮捕者を出しました。政府の無策ぶりが惨めです。デモ隊の通過する地区の商店・事務所は毎回大きな被害を受けていますが、警察の活動も有効に機能していません。
3) スキー
スキー場にファンがあふれています。今年度の見通しは昨年よりアップの130万人で、70%が国内から、30%が外人スキーヤーの見込みとか。景気の落ち込みが心配されますが、スキー場にはブラジル・アルゼンチン、そしてアメリカからの客が大勢です。飛行場の利用者も5月は前年対比10%アップと好調でした。