(政治)

1) バチェレットの動き
今週はチリ南部のコジャイケを訪問。理由はよくわかりませんが、遠いところが好きなようですね。飛行機の旅が趣味なのでしょうね。来週はフランスに飛ぶとか。
そこで先日、元夫から殺害されそうになった女性の家を訪ね、その母親と話をしました。その女性は現在サンティアゴの病院で治療中。バチェレットは家族関係で女性が暴行・殺害される事件が継続するチリの現状を何とかしたいとコメント。翌日、首都圏で女性が夫に殺される事件が発生。全く良くなる可能性は無し。前大統領のピニェラが現政権は犯罪防止・削減に大きなエラーをしていると攻撃を加えました。
ところで、そのバチェレットは火曜日に検察官と話をしています。出頭して尋問を受けたとは言っていません。任意で訪問したと金曜日に政府側がコメント。 
息子夫婦のカバル問題ですが、息子夫婦の農地売買に絡み贈収賄罪に問われている人間の電話を警察が盗聴したところ、会話の中にバチェレットの名前が出てきたと木曜日に雑誌ケ・パサのウェッブサイトが報道しました。バチェレットはこれを強く否定しています。
どこまで本当かは知りませんが、その雑誌は特定の人間に問題をかけたと遺憾の意を表明し、その記事をウェッブから削除しました。しかしそこまで書いたのなら最後まで戦ってほしかった気もしますが・・・。
火曜日に検察に行って、それを秘密にしていたのに、木曜日に情報が漏れて雑誌に書かれたので、金曜日に政府側から報告すると言う経緯は少しおかしいですね。何か匂います。
普通なら、訪問当日の火曜日に発表するはずです。マスコミも毎日、彼女の動きを調べていますから、よほど秘密に行動したか、報道しないようマスコミに指示したかのどちらかでしょうね。さぁこれからどうなるかな?
2) チリのニュース
ネットで日本で報道されたチリ関連のニュースが二つありました。どちらも学生の動きです。最初は学生グループがモネダ宮殿(大統領の執務室)に侵入。もう一つは学生デモ隊と警察の衝突でした。
観光客のような感じでモネダ宮殿の前に集まった学生が守衛のスキをついて中に入り込み、要求文を書いた横旗を掲げて抗議行動。もう一方は都知事の許可を得ずに学生がデモを始め、警察隊と衝突しました。
どちらも政府の公約が守られていないことに抗議する動きですが、この先もっと先鋭化すると学生代表は発表しています。大蔵省の推定では来年度は教育無償化で250億ペソが追加要求されると見られます。銅の価格が来年は更に下がると見られるだけに追加要求を賄う余力はあるのかな?