(政治)

1) 憲法改正
バチェレットが全テレビ局をつないだ放送で憲法改正の説明をしました。一部の人間、国会議員とか、ではなく全国民の声を聞きたいとし、その中にはチリに住む外国人も入っているとか、政府のブログに各自のコメントを受けるセクションを作るとしました。 その翌日、以前、大臣を務め、現在はボリビアの海問題でオランダのハーグ法廷のチリ側中心メンバーのインスルサがこれはおかしい。憲法の何を替えようとしているのか説明が足りないとコメント。与党内で大騒ぎになりました。    すぐに、言い方が悪かったかもしれないが、誰にも発言権はあるわけで、これからも私はコメントを続けると中途半端な言い逃れ。新憲法がなぜ必要なのか、インスルサがコメントするように現在の憲法のどこがおかしいのか説明する必要がありますね。                     勿論野党側は開かれた議論と言いながら反ピノチェットの色で、現行憲法をとにかく左翼側の色に塗り替えようとしていると反論しました。日本も同じような議論がありますね。今の憲法アメリカに押し付けられたものですから。
2) 選挙資金疑惑
ソキミチ鉱山に関する不正支払い関連で税務局は30人の名を一挙に発表しました。その中には何人もの国会議員、その関係者が含まれており、与党側にもそれはいます。
3) カバル問題 
昨年、さく裂した爆弾です。農地に指定されている土地を安く買って、それが用途が宅地に変更されてから高く売ってぼろ儲けをしたのですが、宅地に何時変更するかなどの情報を内部から抜いていたのか、金を払って宅地に変更させたのかの疑惑があります。収賄で起訴されている元同町役場の幹部は町長も全部知ったうえで行われたと内部分裂の気配。      バチェレットの息子とその嫁を庇い、それ以外は有罪にしてこの事件の幕を下ろそうと政府がたくらんでいると暗い噂。これはこの先まだまだ続く問題です。

4) エル・メルクリオ紙
メルクリオはラ・テルセラと並ぶチリの2大新聞です。メルクリオはどちらかと言うと右寄り、白人(欧州)びいきと言う感じ。テレセラはそれよりは自由な雰囲気です。 
さて記者養成学院が人権協会と組んでメルクリオのオーナーを裁判所に訴えました。それによるとそのオーナーはアジェンデを倒したピノチェットの軍事政権樹立のため陰に陽に動き、その後も、記事の上でピノチェット擁護を繰り返し、チリの社会を混乱させたと言うもの。しかしそんなことが裁判になるのかな?
私はメルクリオの記事の方が実態を調べて書いている気がしますが、自分の好みに近いテルセラを購読しています。