(政治)

1) 妊娠中絶法案
暴行されて妊娠したなどのケースで妊娠中絶を法律で認める法案が下院で可決されました。カトリック教会が「命をもって生まれようとする人間を殺すのはどうしても容認できない。上院議員の方に切にお願いするが、殺人に手を貸すような行為は拒否してください」と発表。
その子供の母親が一生その子を素直に愛することが出来ないのを理解できないのですね。カトリカ大学病院はこの法案が成立した後、妊娠中絶のために患者が来た場合、他の病院を紹介するとしています。
しかし労働法案、憲法改正と政府にとってまだまだ苦しい戦いは続きます。その労働法案ですが、労組連合は来週22日に全国ストを呼び掛けています。
2) エンリケ・オミナミのMEO疑惑
前回の大統領候補だった彼はブラジルに行ったあと、ブラジルの自家用機を3ヵ月使用しました。その費用をブラジルの大手の建設会社が支払ったのではないかと考えられています。
ところがその建設会社は汚職でブラジルで取り調べを受けています。さらにその会社が韓国の会社と組んでチロエ島にかける橋の建設をする予定です。
このような問題からその会社がおかしくなると橋の建設の契約が変更もしくは破棄になるかもしれません。国会議員が工事開始前に同社の経営状態を再度チェックする要請をしています。
その会社の幹部がチリにきて現バチェレット政権の人間と会合を持ったのは写真付きで報道されています。つまりMEOをだけでなくバチェレットもその会社と怪しい関係にあるのではないかというわけです。彼女は否定していますが。
MEOを潰そうとする動きの真意ですが、次期の大統領選挙に出馬しそうな右のピニェラ、左のラゴスの中高年候補より、若いMEOの方が人気が出そうだから、与党も野党側もここで徹底的に彼をたたこうとするのでしょう。
ところでブラジルは最悪の状況ですね。先にブラジル大統領ルセラがチリを訪問しましたが、その理由が怪しいのではと言われています。何をしにほんの短時間、チリ訪問したのでしょう。前大統領のルラの閣僚入りも噴飯ものですね。  結論は「チリも他国と同じく、政治家は汚職行為を実施してるが、それがブラジルのようなひどいレベルではない」です。