(政治)

1) バチェレットの憂鬱
彼女は2015年は厳しい年だったとコメントしています。つまり年が明けるとすべてがうまく動き出しますようにとする願いがあったのでしょうが、実際は全く逆です。
一番憂鬱なことは身内の不祥事。息子夫婦の問題です。一時は検察の網から出たやに見えた息子の嫁はとうとう検察から正式に裁判になると通告されました。これを受け国会の調査委員会は息子夫婦と政府の関係を調査しています。与党内でもバチェレットの身内として扱うと世論の反発を招くとし、息子夫婦を冷たく扱う方が世間の評判が良くなると考え始めたようです。バチェレットがこの件に関し無言を貫いていますが、大統領としてはっきりした見解を公表するよう与党の議員が要請しています。どうなるかな?

2) 漁業関連問題
コルペスカ社の不正援助問題でUDI党のオルチス議員が糾弾されています。彼はそこから金をもらって、同社に有利なように法改正を行ったと言うわけです。彼は同党を離党しました。彼のほかにもまだ同じ容疑の議員がいます。そこで共産党が昨年改正された漁業法案を取り消すよう要請しました。    政府内でもそれは国会のメンツを傷つけると反対の声が多いですが、また共産党とDC党の争いのようになってきました。DCは共産党は与党連合を崩壊させる動きを取り続けていると強い批判。 
もう毎週・毎月、にらみ合っていますが、いつか破裂するのは間違いありません。
3月には労働法案改正で両党がぶつかります。共産党系の中央労働組組合はその時全国ストを計画中とか。
3) ソキミチ鉱山の選挙資金問題
共産党を除くすべての政党が同社から不正援助を受けていたようで、その中でも断トツなのが最右翼のUDI党(45%)、次いで国民改革党RN、キリスト教民主党DCなど。個人では前大統領のピニェラ、日系の元大臣オミナミ、その義理の息子の元大統領候補のME―O(マルコ・エンリケ・オミナミ)など。どうなるかな。