(政治)

1) ハーグ国際法廷に出されたボリビアの要求に対するチリ陣営のリーダーだったブルネスが辞任し、国際機関OEAの長官をしていたインスルサがその後任になりました。チリって世界から孤立してますねとボリビアの大統領にからかわれていたのがこの人事に影響しているのでしょうね。
2) ピニェラが雑誌のインタビュ−で次の政権は現体制の混乱を立て直すことから仕事が始まるとコメント。それに対し政府側はまるでどこかの区長候補のようなレベルの発言だ。悲しい野党の実態と切って捨てました。
キリスト教民主党DCの議員からバチェレットは与党側・政府側の一員として行動するより独自に活動する方が多いのはいかがなものかとコメントが出ました。これに対し内務大臣はそれは全く逆で与党・政府は大統領の指示を受け連結していくようにすべきとしました。
つまり与野党からバチェレットに対する批判が出ているわけですね。
彼女は全く気にせず、汚染問題のCOP21会議に出席のためパリに飛びました。不思議なことに今回は今までと違い、彼女が先のテロで死亡した人々の記念の場所に献花するのが放送されました。それから今までと考えを変えて、ベネスエラで反政府として逮捕されているロペスの奥さんへ応援のメッセージを送りました。彼女がチリに来たときバチェレットは会おうとしなかったのですが。共産党は他国のことに口を出せべきではないと言うスタンスですが、バチェレットは正常になったわけですね。
アルゼンチンで10年以上継続したキヒネル家族系統の政権がやっと交替しましたが、アルゼンチンに次いでベネスエラもこの選挙で大きな変化が起こりそうです。チリもバチェレットとそのグループの勢力を超える力が出てくるのでしょうか。
3) 有罪判決
最右翼のUDI党の元党首が政治資金を不正に入手していたと訴えられた事件で有罪判決が出ました。12月に入ってからその詳細が出ますが、単に罰金で済むのかもっときつい判決になるのか注目されます。
共産党の党首はそういう判決が出た人間は二度と政治にタッチできないようにする法律はいかがなものかとしています。与野党にまだまだ怪しい議員がいますからね。