(政治)

1) バチェレット外遊
APECに出席のためバチェレットはマニラへ。ところが不思議なことにほとんどニュ−スになりません。もちろん特派員記者が付き添っているわけですが、夜の定時番組にそのニュースが出ません。政府がマスコミにあまり出さないでねと依頼しているのでしょうね。私はチリのマスコミは正常に機能していると感じていますが、時としてこういう不可解なことがあります。
私が分からないのは何故政府はバチェレットがそう言うニュースに出るのを嫌がるのかと言うことです。彼女は人前に出るのは好きで、田舎の汽車が復活したとかいうときはニコニコ笑いながらテレビカメラに手を振っていますからね。
会議での彼女の動きがほとんど報道されなかったのに、ニュースになったのは大統領専用機が機械の不良で離陸が遅れたと言うことでした。そしてすぐに出たのは、それなら飛行機を買い替えたほうが良いのではと言う話。同じようにバチェレットが不調なら大統領を入れ替えたほうが良いのかな?
ペルー大統領とは挨拶をしただけで話し合いはなかった様子。
来年から各種の選挙が始まりますが、与党内で左翼の社会党などと中道のキリスト教民主党の距離が大きく、共同候補者を立てられるか独自に擁立するのか予断を許しません。
しかし今週の話題は彼女ではなくチリサッカー協会会長のハデゥエでした。スポーツの項に書きます。
2) 病院問題
バチェレット政権の内に20の病院を建て上げると言う公約は全くムリなようで、彼女の任期の4年間で使われる予算はその総経費のほんの僅か、残りの責任は次の政権に譲るらしい。公約不履行ですね。しかも、少しでも病院建設が進むようにサンティアゴの公共運輸システムのトランサンティアゴの予算を削ってそっちへ回すこともありそうとか。
2016年の予算が国会で検討されていますが、盛り上がっていません。