(一般)

1) 犯罪の増加
私の最後の小説はサンティアゴの麻薬組織について書かれたものですが、今週テレビのニュースに出た実態はその小説の世界よりはるかに派手でした。何しろ、カメラの前で銃弾が飛び交い、それが何時間も続き、部屋の中で防弾チョッキ、ヘルメットをかぶったキャスターが「こんなこと信じられません」とつぶやき続けます。
しかし警察は何をしているのかな?そんな麻薬組織の集団がお互いを殺しあうのを見ているとは。道の両方を遮断して、そこにいる全員を逮捕すれば10分で終わると思いますが。 南のマプチェの問題でも同じですが、一向に進展がありません。
そのニュースが出た翌日、パリでテロリストによる大量殺人事件が起こりました。チリ人が3名死亡しています。他に2名の行方不明者。それから劇場内にテロリストが襲い掛かった場所で、窓枠にぶら下がって、銃撃から逃れた人がいましたが、その人はプコン出身のチリ人でした。長い間,窓枠に足をかけて落ちないようにしていました。襲撃の日から日曜日まで連日夜のニュースはほとんどこの事件ばかりです。
最後にカトリック神父の件ですが、検察の前に立ったカラディマ神父は私は無実ですと証言。しかしなんとか彼の有罪を証明できないのかな。彼に性的暴行をされたと訴える人間が全員、嘘をついているとは思えません。彼は私はカトリック教会の下にいますとコメントしていますが、何かカトリックの特別な保護があるのでしょうか。
2) 交通違反
チリの運転手がマナーが悪いと言うのはよく言われますが、10人に6人は速度制限を守らないらしい。2003年から一般道路の最高速度は60キロになりましたが、今年の1−9月に14万人が速度違反で捕まっています。昨年より15%増加とか。時速70キロで衝突するのは7階の部屋から飛び降りるのと同じ衝撃度とか。7階ですよ。それで60キロの制限速度を50キロに下げることが検討されているとか。