(一般)

1) カトリックの不祥事
長い間、カラディマ神父の複数の少年に対する性的悪戯(暴行)が問題になっていますが、これに関してエラスリス前大司教が検察によばれました。
彼は「当初、教会でそんな事件が起こると思いもよらなかったので、訴えは虚偽だと思った」「訴えが真実か偽りは別にして、この訴えがカトリック教会のイメージを傷つけると考えた」とコメントしています。
さらにこの事件に関連して、事実を隠そうとしたグループの神父の一人がオソルノ教会の司教に任命されたことを、被害者側が却下するよう訴えていますが、ローマ法王が事実の証明がないことを外部から圧力をかけるのはもってのほかと退けました。そのオソルノ司教はローマ法王の援助を深く感謝していますが、被害者側はこれで自分たちの戦う相手がはっきりしたとしています。
カトリック教会の将来は黒い雲の下かな?
2) 地震
あの大地震から2週間経過しましたが、まだ余震が継続しています。確かに、今週もベッドの中で建物の揺れを実感しました。ものすごい力が集められ、あのM8.4の大地震が起こったのに、それが全部放出されなかったわけですね。いつまで余震は継続するのかな?
民間の被災者援助団体が、地震から2週間たったのに政府約束の被災者用の簡易住宅がまだ1件も建設されていないと強いクレームを出しました。
3) マリワナ
チリはアメリカで3番目に多くの人がマリワナを吸っていることが分かりました。1位はアメリカ、2位はカナダ、そして3位がチリです。それぞれ12.6.12.2、11.3%です。アルゼンチン3%、ブラジル2%、ペルー1%に比べると格段の差ですね。マリワナの自宅栽培が認められるようになるとさらにその数が増えるかな?
4) 行方不明
イキケで家庭内暴力から警官の介入が要請されました。その家に到着したパトカーは問題の青年を保護(逮捕?)しましたが、警察署に連行せず、近くの砂漠地帯に連れて行き、そこで放置しました。17日たってもその青年が帰宅しないため家族は警察に連絡し、地方警察は該当警官4名を懲戒免職にしました。しかしそんな不可解なことがチリでもあるわけですね。その青年の生死はまだ不明です。
5) サンティアゴ空港の名称変更
現在はアルツーロ・メリノと呼ばれていますが、これを政府側はパブロ・ネルーダに変更しようとしました、野党側がそれに反対しガブリエラ・ミストラルになる見込みです。二人ともチリのノーベル賞詩人ですが、ネルーダはアジェンデと組んだ左翼側の人間なので野党から嫌われているわけです。名前だけでなく空港の建物も来年から大きく増改築されます。