(政治)

1) 来年度予算
今週の話題のトップでしょう。2016年度の予算は今年度より4.8%アップとなります。前年よりは大幅ダウンですが。
バチェレットの公約が実現されないと言うコメントに対し、大蔵大臣が「現状を見ながら、公約実現を実行するのが当然で、銅価格の減少、中国経済の停滞など負の項目がどう変化するか見ながら予算を立てている」と回答しました。
2) 教育の無償化
来年度予算で焦点は教育問題です。2016年度の教育無償化は政府内でも混乱しているようで、大学学長の集まりでも政府方針のあいまいさが批判されています。
大学の入学試験PSUは12月にありますが、今週その登録が終了。受験者は29万人で、昨年より2%アップ。その内訳で女性が男性の数より多いとか。

3) 検察総長
現在の総長チャウワンは今年で任期が終わるので、次期の総長を選ぶ作業が行われています。最高裁判所が選んだ候補者は5名で、第1次投票で上位になった二人の候補者が現在担当している主な事件は、それぞれ爆弾事件とバチェレットの息子夫婦の農地売買問題です。
バチェレットは自分の息子夫婦を取り調べている検事を総長に選ぶかな?その作戦を取れば、捜査が緩やかになるかな?
与野党を問わず政治資金関連で多くの議員が捜査の対象になっていますが、今週、チリの大企業センコスルが多額の献金を行っていた疑いが出てきました。いつまで続くのかな、この惨めな状況が。
4) NO記念日
1988年の軍事政権継続の可否を問う選挙でNOが勝ったのが10月でした。それを祝う記念式典があり、バチェレットが祝辞を述べました。「私たちは市民の皆様のために働いています。政府のやり方がまずいなど批判が多くありますが、そんな嫌がらせには負けず、これからも市民のための政治を継続します」がんばってね。
5) WEF国際競争力
世界140か国中、チリは35位にランクされました。前回は33位だったので少しダウン。労働条件に問題がある由。  それでもラテンアメリカ諸国の中ではトップです。日本ははるか上の6位。