(政治)

1) 政府内危機
毎週、似たようなものですね。バチェレット政権が始まってわずか1年少しで次の大統領選挙の話が日常化しています。つまり与野党ともにバチェレットではうまく回らないと見限ったわけですね。可哀想ですね。がんばれ、おばちゃん。
次の選挙は地方選挙ですが、現在与党が抑えているサンティアゴ、プロビデンシア、マイプなど29の区で苦戦が予想されていると自分たちの調査で明らかになった由。と言うことは今の与党がやっていることは市民に受け入れていないと言うわけです。問題を分析し、それを直していく、つまりこれはカイゼンですが、それしか立ち直る方法はありませんね。
先日、彼女はエル・サルバドールを訪問しましたが、世界で最も犯罪が多いと言われる国、何しに行くのと思いました。今度はパラグアイを訪問とか。チリにいたくないと言うのが頻繁な外遊の理由でしょうか。中国とか日本には行かないのかな?
犯罪が増えているのもバチェレットの不人気の一因ですが、それに関して政府は身分証明をチェックすることを提案しました。これは不審な人物に警察が自由に身分証明書の提示を求めると言うことですが、与党内の共産党は一般市民の自由を奪うとして反対しています。何でかな。
世界各国の社会紛争度を調べた結果、なんとチリは世界7位と最悪の結果でした。悪い順に韓国・イタリア・ポルトガル・ベネスエラ・南ア・フランス、そしてチリです。ラテンアメリカで最悪のベネスエラに次ぐとは。こんな結果を見せられれば政府関係者は身体が震えるでしょうね。国会議員とか。それとも全く気にもしないかな?(日本は15位)
大学教育の無償化の件ですが、政府はまた新案を提出しました。もう2転3転ではないですね。いい加減にしてほしい。
悪い問題の例ですが、検察が予想以上にがんばり、例の政治献金問題で大量の起訴者を出しました。検察長官は税務局の告発がなければ、この先には進まないとコメントしています。
その税務局の前の長官とか、バチェレット選挙の資金集めをしていた人間も起訴された人間のリストに入っていますからね。フレイ・ピニェラ、バチェレットの選挙資金に怪しい影があるとか。
政府側としては司法の独立を尊重し、事態を見守りたいとしています。与党側だけでなく野党側関係者も多数起訴されてます。市民から議員、政治家が嫌われるわけですね。
この件を担当する検察官の自宅の近くに爆弾が仕掛けられましたが、彼はやるべきことは続けますと発言。彼の身辺の護衛がつけられました。
バチェレットの息子夫婦の農地の売買問題も、二人は再度検察の訊問を受けました。煮詰まってきています。刑務所に入るかどうか別として有罪になる可能性がありますね。
教育法、労働法そして税法の3つの法律がバチェレットの公約通り、その改正が図られているわけですが、労働法について労働組合の便宜を図るばかりで、大量の「その他の労働者」のことが考えられていないと言う問題と、ストの間に一時雇用を認めるか認めないかがポイントと言われています。労組が頑張ってストに入っても会社が日雇い労働者を雇用して営業を続ければ組合のストのインパクトが薄れますからね。 どうなるかな?
2) 新州を認証
何を考えているのかよくわかりませんが、バチェレットは第8州を二つに分け新州設置するようです。何の意味があるのか、どういう利得があるのか分かりません。経費が増えるのはわかりますが。不必要な新知事とか組織が要りますからね。組織の簡略化ならわかりますが、全く逆方向です。コンセプシオンが8州の首都、そして今度、ニュブレ州が成立し、首都はチヤンとか。