(一般)

1) デモ隊焼き殺し事件
29年前に反軍事政権デモの参加者を軍用車で連れ出し、ガソリンをかけた後、火をつけた事件が注目されていますが、アメリカ政府からそれに関連した文書が公開され、それによると当時のピノチェット大統領はこれに関し戒厳令を引き、口を開かないように陸軍に指示を出したとなっています。
彼の時代に行方不明もしくは殺害された人間の数は少なく見積もっても3200人となっています。一説では3万人です。 時のリーガン大統領はこの事件の後、軍事政権継続を望まず、民主化の動きを応援したと言われます。
これに関連して元軍人で有罪判決を受けた人間が収容されている特別刑務所を廃止するよう要求が出ています。特別待遇をするなと言うことですね。
またその頃の軍による殺人・拷問などを調べた調書が50年間公開されないことになっていますが、これを即時、公開するよう要求が出ています。
右翼側の政党は共産党の問題に目がいかないよう持ち出されたことだとクレーム。どっちもどっちかな?
これはバチェレットに直接かかわってきます。前の政権の時もバチェレットは人権問題に積極的にかかわらず、軍隊を敵に回すことを避けてきたからです。自分の父のことを忘れたかのように。
2) 5年前の鉱山事故をもとに作られた「33人」と言うハリウッド映画が完成しました。その試写会に向け、監督・俳優がチリ入りし、土曜日にモネダ宮殿にバチェレットを表敬訪問し、夕食を楽しみました。あれから5年ですね。
私は一部の人間は助かるだろうが、大半は死ぬと思いましたが、間違いで、全員救助されました。チリの救助陣も大したものですね。その33人のうち、何人かは現在も他の鉱山で働き、何人かは自営業を営み、何人かは失業状態ととか。人生はいろいろあるわけですね。
3) 教員組合のストは終焉し、授業が始まりました。最後は腰砕けで、何を2か月もかけてやってきたのか、分からないありさま。世間の批判に勝てなかったわけですね。
しかしまだこの問題は続きます。今までは12月になったら夏休みが来ましたが、この長期ストで、12月も来年の1月もクラスが続いたら、不平不満が続出でしょうね。