(経済)

1) 欠損
この6月の国家収支が0.3%の赤字になったと報告されました。これは2009年以来のことです。収入は4.2%増加したのですが、支出が8.6%も増えたために起きたとか。税収入が伸びないとこの傾向が継続しますね。それでもその6月の経済成長率は、まだ未確定ですが、予想では2.2−2.7%で、少し上向いてきました。
今週、経済セミナーが行われ、現在政府が進めている改革案の調整(改革案の見直し)が討論されました。大蔵大臣は経営者側の不信感を軽減することが重要課題としましたが、前大統領のピニェラは政府案の変更が最重要事項と主張しました。彼はまた立候補するつもりですからね。
2) 失業率が6.5%と安定しています。
さてペソが674ペソまで下がり、今年に入ってからの下落率は11%になり、これはブラジル(22%)やコロンビア(17%)などと並び世界的に高い数字になっています。
銅の価格は低め安定ですが、中国の経済停滞がその原因と専門家はコメントしています。しかし今年の5月頃、銅価格は今よりずっと高いポンド3ドルに近いところにあったわけで、その後、6月、7月に中国に大転換があったとは思えません。つまり中国の銅の需要が急激に減少したからと言う理由はあまり信憑性がないですね。需要供給の問題ではない、薄暗い後ろの世界のやり取りなのでしょう。