(経済)

1) 経済一般
チリの経済停滞が言われてかなりの時間が経過していますが、4月のGDPが1.7%、今年の第2四半期の見通しが2.0%とか。過去7回にわたって四半期の成長が3%を超えられません。新聞の論調に、今回の内閣改造は多くが不正寄金問題に関連していたが、(たとえば内務大臣とか)大蔵大臣の場合は彼にチリ経済の牽引力が足りないからだった。その後を引き継いだ新大蔵大臣もほとんど同じ路線を歩んでおり開発・改善がみられないとする厳しい指摘が掲載されました。
4月の経済成長が1.7%でしたから、今年は目標の3%からずっと下の2%くらいになるかもしれません。

ところで10年前は南米から欧州に移民(正規・不法を含め)が押し寄せていましたが、2008年の経済危機から風が変わり、逆に欧州から南米に移民するようになりました。
今週のスペインの新聞の記事ですと、ラテンアメリカ全体から欧州への移民は2012年に11万9千人でした。そして同じ年にスペインからだけで18万1千人がラ米に渡ったとか。つまり欧州全体ではもっと数字が大きくなる。
昔、南米移民をスダカと蔑称で呼んでいたスペイン人が、仕事を求めてこっちに来るわけですね。
ラテンアメリカの中で、チリは政治危機とか経済停滞とか言われていても、まだまだ元気です。
2) 為替
なんとペソは急落下で1ドル637ペソになりました。少し前は595ペソだったのですが。しかし専門家もいい加減なものでペソが強くなっていたころは590ペソの壁を破るのは時間の問題でしょうと言っていたのが、アメリカの雇用状態がよくなったので、640ペソは超えるのではと全く逆の見解。なんやそれはと言いたいです。
銅の価格はあまり動きがなかったのに、為替だけ動きました。