(一般)

1) 学生デモ
先週の各地のデモは死傷者の出るほど激しいものになりましたが、この木曜日もデモがあり、サンティアゴでは夜のデモは終わってから、デモ隊の一部が乱暴狼藉。放火、略奪などを繰り返し大きな損害が出ました。なぜ夜にデモを許可したのか首都圏知事にクレームが出ていますが、彼は許可を出しても出さなくても学生はデモを実施するわけで、私の責任と言うより学生側に問題があるのではと回答。ピニェラ政権の時も同じような事件が記録されていると逃げました。右も左も同じと言うことですね。
先週のバルパライソのデモで学生グループに放水車が水をかけ、それによって転倒した学生が生死の境をさまよっていますが、警察軍はその警官を罷免しました。その警官は以前のデモでデモ隊から暴行を受け負傷した経験があるとか。
以前からチリの風に書いていますが、毎回デモの後に放火・略奪があるわけで、警察はそれを防げないのか。もし手がないならデモを禁止すれば良いのでは。そして目抜き通りのアラメダ通りをやめて誰にも迷惑のかからないオヒギンス公園にデモ隊を集結させるとか。デモは来週も続きます。
バチェレットは手を打たないでしょうね。彼女は決断をしませんから。
2) 幼児の健康
国連機関FAOの発表ですが、ラテンアメリカ諸国の5歳の年少児の栄養状態は次の通りです。1960年には37%の子供が栄養不良(失調)だったのが、それが急激に減少しています。
その中でチリは最高の数字でわずか2%の幼児に問題ありとか。しかし逆の問題があります。なんと9.5%の子供が肥満症。これはアルゼンチンに次いで2番目のひどい数字。
国民が少し金を稼げるようになったが、文化の問題で、以前にはなかったジャンクフードをたくさん食べるようになりデブになってしまったわけですか。チリの現状をよく表していますね。
不思議なのはボリビアで栄養不良は27%と4番目に悪いのに肥満症は8.7%とトップクラス。果物を食べないで揚げ物が多い食習慣からでしょうか。
3) 火山活動
南部の火山活動は少し収まりましたが、今度はボリビアとの国境近くの火山に警戒警報が出ました。日本にも大きな地震があったようですが、ネパール他、世界各地で火山・地震が記録されていますね。
今年の冬は雨が多いという予想は今のところ当たらず雨は少ないですが、先日の北部の大雨でコピアポ近くに沙漠のお花畑が出きたらしい。普通、冬にそんなお花畑は出ないのですが。