(一般)

1) 火事
とにかく火事が消えません。増えています。今週の問題は第9州の自然公園内の森林火災で世界的に知られた天然林が燃え続け、自然の中なので消防隊も入れず、空からの消火作業ではほとんど役に立っていません。南部の火災で1万ヘクタール以上延焼とか。
先週のバルパライソの火事に関連して、市役所内部で争いがありました。先年の大火事の原因となったごみの不法投棄場所の清掃が行われるはずだったのに、実行されなかったのでまた今回火事が起こったというわけです。悲しいチリの実態。誰かが責任を取る必要がありますね。
まだありますよ。治まったはずのビジャリカ火山が再度活動を始め、第8州などで震度リヒター6.3の地震がありました。
2) 警官の発砲事件
サンティアゴのバルネチェア区は最近、人気の出てきた郊外地区ですが、以前からマポチョ川沿いに貧民街がありました。掘立小屋が並んで外から見ても見るからに危ない雰囲気でした。それを全部壊し、新しく簡易住宅を政府が建てました。もちろん中に入っている人は同じです。その地区に今週警察が入りました。指名手配中の人間を捜査するためです。そこでもめごとになり、警官が発砲、その銃弾が当たって一人が死亡しました。警察側は誤りを認めその警官を退職処分にしました。住民はこれに怒り、復讐として近くの高速道路の出入り口で車に投石。付近の学校は即時に反応して金曜日の午後の授業をやめ生徒を家に帰しました。
大使館からその地区には近寄らないようにという指示が出たので、その区にある日本人学校での土曜日のサッカー教室も中止になりました。25年もサッカー教室をやっていますが、こんなことは初めてです。
3) オソルノ司教
ローマ法王からオソルノ司教に任命されたバロスは、カラディマ神父の年少児悪戯事件を隠す役割をしていたと批判のある人物で、各方面からボイコットをされ、彼の就任反対デモも起こっています。彼はにこにこ笑って「私は何も言うことはありません」とコメントしていますが、オソルノ市長や州知事も就任式には参加しないとか。
同じような性的悪戯で有罪になったオライアン神父は以前に国会から特別にチリ国籍を認めてもらいましたが、この事件の後、国会で彼の国籍はく奪が議論されています。元はアイルランド人でした。