(政治)

1) 選挙資金問題
ペンタ銀行問題から発したこの問題は、ますます深刻さをまし、新たに三企業が同様の違反行為を行っていた疑いが出ています。来週にペンタ銀行問題に疑いのある議員が検察の呼び出しを受けるとか。
最初にこのペンタ銀行疑惑が出たとき関連した議員がほとんど野党のUDI党だったので、バチェレットは誤った判断をしました。もちろん彼女一人でなく彼女の取り巻きもそのエラーに関連していますね。
つまり問題の火を煽るような行動をとりました。ところが次に出てきたのは彼女の息子の不正の疑いで、その取扱いも当初、彼女は白を切るという反応をしたことから市民の信頼を失いました。3番目のソキミチ関連の疑惑で、国税局が検察の依頼に素直に反応しないという最悪の事態を招き、どこまで落ちていくか分かりません。
疑われているソキミチ関連の議員には与党側がいるので政府が国税局に協力しないよう要請したのではないかとさえ言われています。おまけに選挙の不正援助を受けた政治家の中に彼女の名前も出てくる可能性があるとか。
ソキミチ社も長年ジェネラル・マネージャを続けた人間を首にし、守りの体制固め。チリだけでなくアメリカにも問題は拡大するというニュースもあり???
与野党が秘密に協議して、うやむやの内にこの問題を葬るということのないように願いたいです。
4月1日に区役所の医療組合がストに入ります。(エイプリルフールではありません)。それに続いて学生連盟がデモを計画中。また町中にデモ隊があふれますね。
教師組合もデモを予定していますが、それに関して国会で中高年層に(女性60歳・男性65歳以上)退職金を出す案を上院で可決しました。最高額は2150万ペソとか。教師のコメントですが、毎週40時間以上働いても年金は20万ペソ強とか。つまり年金だけでは生活できないのでいつまでも働かなければならないが、もしこの退職金が手に入るなら職場を若い人に譲りたい。さぁどうなるかな?
テレビの番組で世界の生活費用比較としてスーパーマーケットでパン・野菜・洗剤・・・などを買い、その価格比較をしました。アジアのドバイが一番高く、なんとサンティアゴは3位に入りました。欧州各地より高いとか。私のアパートの隣の青空市場で野菜を買うとスパーマケットより安く買えます。しかしラス・コンデス区の青空市場の値段はたとえばマイプ区のそれの2倍、ひどいときは3倍になっています。つまり商売人は高く売れるところでなぜ安くしなければならないのかというわけです。しかしどうしても年金20万ペソでは生活は苦しいですね。   
ブラジルで大統領の辞任を要求するデモが、話題になっていますが、チリでもバチェレットの辞任を要求するデモが出るかもしれません。
今年になって入党申請が一番多かったのはキリスト教民主党DC, そして一番脱退した人が多かったのはUDIでした。
2) バチェレット息子夫婦問題
バチェレットは全く知らなかったと言っていましたが、それを問題はすべて司法の手に任せると方向転換しましたね。
種々の新聞・雑誌に、マチャリの農地販売に関する詳しい情報が掲載されていますが、息子夫婦の会社だけでなくあちこちの会社がその土地を購入しようとしていたが、最後に息子夫妻関係会社が購入したようすがわかります。
野党側は国会に銀行・金融管理局を呼んで、資本が極めて小さいカバル社にチリ銀行がどうして多額の金額を貸し出したのか問い合わせたいとしています。確かによその銀行が断っていることとチリ銀行が貸し出しを決めたのはバチェレットが大統領になることが決まった直後ですからね。これからまだまだ隠れていることが明らかになっていきますね。
3) ペルーのスパイ問題
消えました。話題になりません。先方からのクレームも消えているみたい。こっちが無視したら消えるほどなら捕まったペルー軍人の罪状もあまりないのかな?