(経済)

1) チリの経済動向
銅の価格が低めで止まっているのでチリペソも弱くなり過去6年で最低の1ドル640ペソまで下がっています。インフレは2月の段階で過去12か月で4.4%と高め継続。原油価格の減少があってもペソが落ちれば輸入品の価格は上がりますね。
今年の経済成長率は2.8%になりそうとか。
消費者の動きはまだネガティブで、新車の販売は毎月急激に減少中です。ただし中古車の販売は増加とか。
建設業界の停滞も顕著です。
2) 鉱山と町村の争い
水利権を巡ってぺランブレス鉱山とカイマン村の村民が争いました。結局裁判所の判定は鉱山のダムを認めないとなり、村民の勝利になりました。鉱山側は上級裁判所に再審の要求を出しました。鉱山が水をとるので一般市民の生活に影響が出るというわけですが、その地区は干ばつがひどく農業・牧畜に大きな影響が出ています。もっともその地区の住民の中にはその鉱山で仕事をしている人も多く鉱山が継続できないような事態になれば失業する生活問題なので、住民の中でも意見の分かれがあります。これは鶏工場の空気・水汚染から工場廃止を争ったときに同じような問題がありました。
水不足から首都圏のロス・ブロンセス銅鉱山が生産を縮小すると発表しました。同じ水不足から南部で家畜の牛などが多数死亡しています。つまりこの水問題は農業・牧畜だけでなく、鉱業にも大きく影響しますね。もちろん一般市民にとっても。
3) 健康保険会社の暴利
チリの健康保険は官営のものと民営のものがあります。民営のほうが保険費用は高いが、どの病院・診察所でも保険がきくので有利です。私は民間の保険会社に入っていますが、その保険費用は年金から自動的に天引きされています。毎年のように、経費が上がったので保険費用も上がりますと通知が来ます。文句を言わないと自動的に引き落としの金額が増えます。
問題はそれらの民間の保険会社の儲けすぎです。昨年など前年より56%も利益を上げ全体で600億ペソの利益とか。
それだけ儲けているのに今年も値上げをしているのは不可解。政府がストップをかけさせるべきではないでしょうか。それか病気になった時に利用者が支払う金額を少なくさせるとか。