(一般)

1) PDI襲撃
チリは陸海空に警察軍を入れた4軍体制ですが。警察は私服(PDI)と制服(ポリシア)に分かれます。今週、PDIの事務所に襲撃がかかりました。幸い死傷者は出ませんでしたが、警察署に襲い掛かるのは通常ではないですね。
さらに囚人護送車が襲われ、囚人が一人逃走。犯人グループが護送車を無理やり道路に停止させ、銃撃戦になりました。その間に後ろに乗っていた囚人が逃走を図り、全員再逮捕されましたが、一人だけ逃走。護送係りの刑務官は護送システムが悪いと政府を批判、法務大臣は全くの言いがかりと強く反発。いやはや。
しかしこの警察署襲撃事件に対しては爆弾騒ぎ、マプチェ問題とも関連して政府の明確な対応策が望まれます。
警察署攻撃の犯人は全く見つかっていません。警察署の隣にある大学の学生が怪しいといわれますが、大学側は全く根拠のない疑いと拒否。 
また第9州でマプチェによる攻撃が続きますが、被害者は「政府は何の対策も取らないし、被害の補償もしない。にもかかわらずマプチェへの援助は続いている」とクレームしていますが、難しい問題ですね。
直接関係のないことですが、今週サンティアゴのセンターでひったくり犯を市民が捕まえ、電柱に縛り付け、ほとんど裸にしてから殴るけるの暴行を加えました。テレビのニュースにそれが放映され、市民の権利はどこまで許されるか話題になっています。私も昔、そうした犯人を捕まえたことがあります。ちゃんと警官に引き渡しましたが、そのあと裁判所に呼び出され、犯人と対決するわけですが、いろいろ問題が出てきて大変でした。
2) 無神論                                    
世論調査ですが、2006年にはチリ人の70%がカトリックと回答したのに、それが2014年には59%に下がりました。逆に信仰がないと回答したのは12%から22%に急増。プロテスタントやその他の宗教の信者数はほとんど変わらず。
 私はスペインの新聞を毎日読んでいますが、それには政治家の汚職と神父の性的いたずら問題が頻繁に出ます。世界中でこれだから、チリ人が宗教心をなくすのも無理はないかな?
3) テレトン
チリ中にテレトンの風が吹きました。身体障害者を支援する組織を運営するための資金を集める活動で、30年以上も続いています。今年も多額の金額を集め目標達成して終えました。
4) チリ国籍を取得した外国人
過去6年間でチリ国籍を取得した外人は5340人ですが、一番多いのはペルー人、そしてキューバ人です。6番目に台湾、7番目に中国人が入っています。キューバエクアドルから来た移住者は医者など医療関係者が多数いるよし。チリ国としても国籍を与えやすいのでしょうね。私はチリに住んで35年ですが国籍を変えることを真剣に考えたことはありません。なんでかな?