(政治) 

1) 教育問題 
毎週同じようで、進展がありません。今週は国会でエイサギレ大臣が喚問されました。与野党の議員が3分間の間に質問(詰問かな)を実施しました。大臣はテキパキではないが、何とか回答。しかし同じような質問が出るということは相手側に大臣のアイデア(政府案)がうまく伝わっていない、逆にいうと説明能力が低いということでしょうね。
教員組合も政府側と反政府側に分かれ争っている様子。教員組合は政府案を支援していますが、一部の教師はストを続けています。
教育レベルのアップは理解できても教育を利益の対象にさせない、生徒の選抜は認めないとなると現行制度の大幅改定になりますから、混乱が避けられないわけですね。右翼側はバチェレットはアジェンデの失敗をもう一度繰り返そうとしているとしていますが、どうでしょう。
半公立(私立)の学校をつぶして全部公立の学校にしようとする動きは機会均等とか、教育のレベルアップに貢献するのでしょうか。キューバやベネスエラの例はチリより進んでいるとは思えませんが。 
明日と明後日の二日に今年のチリの大学入試が行われます。生徒の選抜は認めない、すべての児童に教育の機会をというのと大学受験はどう関連するのかな?
2) ボリビアの海
ウルグアイの大統領ムヒカが南米共同体の参加国はボリビアの海についてどんな方法にせよ、場所はどこにせよ、実現するよう全力で支援すべきと発言し、チリ政府から反発を呼んでいます。彼は「場所はどこにせよと言うことは、チリ経由でなくても私たちの国からでも良い」と言いますが、ボリビアウルグアイは国境を接していませんから、まったくその説は実現不可能です。ウルグアイは今日、投票があって新大統領が決まります。
メキシコは依然として政情不安で、反政府運動が盛んですが、そんな時に逮捕されたチリ人学生がいます。裁判で最高20年の刑が課される可能性があると言われていましたが、チリ外務省、現地の大使館の動きが功を奏して、この週に釈放されました。しかし外国でリーダになって反政府運動を行うのは勇気のいることですね。