1) 地下鉄問題
しかしメトロが止まるとサンティアゴは機能しません。それほどメトロは重要性を持っていることが証明されました。 テレビの記者が、これはメトロの問題か、その上に位置する政府の問題かと質問するほど。
事故が発生した時、私がすぐに考えたのはバチェレットが部下を怒鳴り散らしているところ。「お前たちのおかげで私の人気がまた下がるやんか」
一日中、問題は継続し、即日メトロのトップ(総裁)が辞めさせられました。与党側の国会議員がこれはピニェラ政権のために起こった問題とし、ピニェラがメンテナンス部門を縮小したのが原因としましたが、その頃の運輸大臣がテレビの番組で「全く違いますね。ちゃんと問題なく機能していた私たちのころと現在のメンテ部門の職員の数は同じですから」
つまり職員の仕事をちゃんと管理していないと言うわけです。第1次バチェレット政権の時にこのサンティアゴ公共運輸「トランサンティアゴ」が始まりましたが、最初の1週間の大混乱は忘れられません。バスが来ないと市民が怒り狂っていました。その時は運輸大臣が首になりました。
今年はもう何度もメトロは問題を起こしていますが、今回ほどひどかったのは初めて。まだまだ問題は続きそうです。 新システムが始まってまだ7年ですが、抜本的な見直しが必要なようです。それから大地震と同じですが、地下鉄が止まった時、緊急に乗客の運送にバスをどう使うかなどの準備もすべきですね。
2) 大気汚染
南部の町は冬になると薪を燃やすので大気汚染問題が起こりますが、サンティアゴの場合は年中、スモッグが問題になっています。PM2.5 が話題です。西日本では中国から飛来する汚染で冬季には指数が70を超えることがよくあるそうですが、今年に入ってサンティアゴでは警戒指数80を超えた日が34日、110以上の準非常事態が15日、170を超える非常事態が3日もありました。市内の平均は西部が高くプダウエル区は平均37、東部が低くラス・コンデス区は23でした。
山に登ると汚い空気が一目瞭然。あんな空気を吸っているのかと思ってしまいます。バチェレット政権では何もできないでしょうね。
3) マプチェ問題
毎週似たような話題ですが、今週は一段と厳しく、警官に死傷者が出ました。第8州のジェウジェウの事件ですが、警官に発砲したとして逮捕された老人は、その直前にマプチェの男が数人、彼の家に近づき銃とチェンソーを渡すよう脅され、要求をのまなければ殺すといわれて、銃撃戦になった由。家に火をかけられています。その家の近くに住んでいた親戚が警察に通報し、20分後に警察がその場所に近づいたら、家主はマプチェの攻撃の延長と間違え警官に発砲した由。
しかし警官も何も合図をしないで銃撃戦のあった所にのこのこ入っていくのですね。その男は命を長らえたけれど、刑務所に入ることになるのでしょうか。泥棒でもないのに運の悪い人間ですね。